対話を呼び掛けても焼け石に水。北朝鮮が21日(2017年5月)夕、また弾道ミサイル1発を日本海に向け発射した。22日朝の朝鮮中央通信は、「金正恩委員長が『100点満点』と絶賛、実戦配備を承認し量産を指示した」と伝えている。
米政府によると、今回の弾道ミサイルは新型の中距離弾道ミサイル『北極星2型』で、固体燃料を使ったエンジンが搭載され、今年2月に発射実験されたものと同系とみられている。21日午後4時59分に発射され、500キロ離れた日本のEEZ(排他的経済水域)外の日本海に落下した。
安倍首相は「国際社会の強い警告にもかかわらず1週間のうちまたもや弾道ミサイルの発射を強行。平和的解決に向けた努力を踏みにじるもので世界に対する挑戦だ」と批判。今週イタリアで行われるG7サミット(主要国首脳会議)でも議論し、国際社会と連携していく考えを強調した。
しかし、安倍首相をはじめ国際社会が北朝鮮の弾道ミサイル発射のたびに批判を繰り返しても北朝鮮は慣れっこになり、多種多様なミサイル技術を着々と向上させ、脅威は確実に増すばかり。
岩本乃蒼アナが『知ってスッキリ?情報クリップ』のコーナーで事実を伝えただけでコメンターターの発言はなかったが、日本は大丈夫か? 米軍は6月中にも原子力空母2隻を同時に日本海に派遣する見通しだ。緊張が一段と高まり、一触即発の恐れも否定できない現実が迫っている。
原発をミサイル攻撃されたらどうなる?
そんな中で日本はノー天気にも再稼働が認められた福井県高浜町の関西電力・高浜原発4号機が22日に臨界に達する予定だ。この日本海に面した日本の原発地帯を北朝鮮にミサイルで集中攻撃されたら防げるのか?
一発でも落下すれば関西の水瓶である琵琶湖は壊滅的なダメージを受けるのではないか。原子力規制委員会は空からの攻撃については何の説明もない。