「がん患者は働かなければいい」と大西英男議員 東京16区選出のヤジ、放言の常連

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   受動喫煙対策を話し合う自民党の会合で、三原じゅん子参院議員の発言に、「がん患者は働かなければいい」とヤジを飛ばしたのが、度々放言で物議を醸している大西英男衆議院議員だったことが昨日(2017年5月21日)わかった。サンデーステーションが音声を入手したが、大西議員は「意味が違う」と否定している。

   この会合は、先週15日の自民党厚生労働部会。参院議員の三原じゅん子氏が、受動喫煙対策は厳しくすべきだとの意見を述べ、「(がん患者は)自分の命がかかって治療している中で、喫煙されているところで働くことの苦しさはどういうものか......」といったとき、男の声で、「がん患者は働かなければいい」とヤジが飛んだ。

   三原氏は、「働かなければいいという、そんな話ありますか」と怒った。「がん患者はそういう権利がないんですか?」と畳みかけると、男の声は「そういうことを言ってないでしょ、何も」といっていた。

「たばこ議連」に所属する大西議員

   三原氏は会合の後、ヤジに怒り心頭で、メディアにも話したが、会合が非公開だったことで、男性議員の名前などは明かさなかった。しかし昨日になって、音声データとともに、ヤジが大西英男衆議院議員(東京16区)だとわかった。大西氏は「たばこ議連」に所属する。

   テレビ朝日の問い合わせに大西氏は、「『働かなければいい』という趣旨で発言を行っておらず、仮に三原議員がそのように受け取られたとしても、そういう趣旨で行った発言ではないことは、そのあとすぐに『そういうことは言ってないでしょ』と反論していることからも明らかです」と答えた。

   司会羽鳥慎一「では、どういう趣旨だったんでしょうね。『働かなければいい』以外に趣旨はあるんですか?」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「この人は、今回だけじゃないんですよ」

   2014年4月の衆議院総務委員会で、上西小百合氏の質問中に「まず自分が子どもを産まないとダメだぞ」とヤジった。2016年3月、衆議院北海道第5区補選の応援に入った時には、案内の巫女さんが「自民党はあまり好きじゃない」と言ったのを帰郷して報告した際、「巫女のくせに何だと思った」「巫女さんを誘って札幌の夜に説得をしようと思った」などと発言、いずれも、発言撤回と謝罪に追い込まれている。

   玉川はさらに、「報道機関を懲らしめないといけない。マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番だ」という発言もあったとして、「言ってから、『そういう趣旨でない』といえば、何言ってもいいと思ってるんですかね」

   羽鳥「さっきの(音声の)感じでは、思ってることがふっと出たという感じ。不適切な発言をしても撤回すれば済むんだろうか」

   口の締まりと頭の締まりがないんでしょう。東京16区だよね。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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