けさ19日(2017年5月)の朝日新聞は、小池百合子・東京都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の野田数(かずさ)代表(43)が、公金を横領したとする週刊新潮とアントニオ猪木参院議員に慰謝料などを求める民事訴訟を起こしたと報じていた。このところ人気下降気味の小池都知事にとっては、頭の痛いことであろう。週刊新潮の記事はこうだ。
13年に日本維新の会から参院選に立候補して当選した猪木だが、18年ぶりの国政復帰だから秘書が見つからなかった。そこへ維新の会の事務局から野田を推薦され、政策秘書にした。野田は小池が保守党時代に秘書を務め、その後、市議、09年からは都議を務め、現在は小池の名代として「都ファ」の代表を務め、小池からの信頼も厚いという。
なかなかできる男だと、最初は猪木も全幅の信頼をしていたそうだが、そのうち野田が銀座などで派手に飲み歩いているという噂が耳に入った。内々に調べたら、クラブやキャバクラでかなりの金を使っていることが判明した。ほかにも、野田は「文書通信交通滞在費」は月50万円と説明していたのに、まったくの嘘で、実際は月100万円だった。それを猪木名義の別の口座を開設して、そこへ振り込まれるようにしていたという。
出納関係の業務をしていた女性秘書と野田に辞めてくれるよう伝えたそうだが、解雇に納得せず、事務所にあった実印や預金通帳、現金を持ち出し、パソコンのデータもすべて消去してしまったという。猪木にいわせると、横領された金額は4000万円にも及ぶが、すべてを裁判で立証するのは困難と判断して、1120万円を横領したと記載して警視庁に告訴状を出したという。
野田側はそうした事実もないし、これまで1度も警察や検察から事情聴取はもちろん、連絡を受けたこともないと否定している。猪木側の弁護士は、告訴状を出してから2年以上になるのに、警察は動かないという。
読む限りは、猪木のほうに理があるように思えるが、このところ都議選を控えて小池バッシングが激しい中で、ある種の「思惑」があっての告発のようにも思える。どちらにしても、裁判で黒白をつけるべきである。
飯島勲の都議選議席予測「自民50以上で負けなし。都ファ48止まり」
週刊文春は、官邸、森元総理、ドン内田側の攻勢が激しい中、小池都知事のインタビューをやっている。そこで小池は「都知事選に立候補した昨年七月の状況にすごく似ています。束になって潰しにかかる流れですね。でも、都民セカンドだった人たちに言われたくない。待機児童問題はこれまでにないスピード感でやっています。女性の皆さんはかなり評価をしてくれています」と、いじめられる小池VS.都民をないがしろにする悪党どもという構図を作りたいようだが、今度はそううまくいくか。
週刊文春で連載している元小泉の秘書・飯島勲が都議選を予測している。自民党は50語席を超える。「都ファ」はマックスで47から48議席。公明党は13議席で、民進党はゼロか1議席と読んでいる。そうなれば蓮舫は辞任か。次もいないがね。
週刊ポストは「大田中派」ができると特集している。仕掛け人は「田中派DNAの最後の継承者」(自民党ベテラン)といわれる二階俊博幹事長だという。田中派―竹下派出身の二階は93年の政変で小沢一郎らとともに自民党を離党した。03年に復党したが、その政治手法は「数は力」という田中派の論理に貫かれているそうだ。
二階は保守新党出身議員や小泉チルドレンを中心に新派閥(新しい波)を結成したものの、09年の総選挙で本人以外の衆院議員が全員落選して派閥は壊滅状態に陥った。だが、そこから本領を発揮する。自派に残った参院議員2人を連れて伊吹派に合流したかと思うと、会長の伊吹文明の衆院議長就任を機にいきなり後任の派閥会長に就任したのである。
党内では伊吹派を乗っ取ったと驚かれたが、会長になるや民主党離党者や保守系無所属議員を次々に取り込み、麻生太郎と競うように派閥勢力を急拡大させて主流派の一角に食い込み、さらに石原派との合流も仕掛けているそうだ。自民党での役職も総務会長から幹事長へと出世し、ベテラン議員は「今や業界団体の陳情も霞が関の役人の相談も二階のところに集まり、利害調整を一手に仕切っている」と舌を巻く。
その二階が派閥拡張とともに力を入れているのが、自民党離党に追い込まれた田中派―竹下派OBの復権だ。昨年6月には野中広務元幹事長、同年11月には綿貫民輔元衆院議長という田中派出身の大物2人を自民党に復党させ、竹下派幹部だった鈴木宗男の長女で民主党を離党した貴子も自民党会派入りさせた。野中、綿貫、宗男は小泉政権時代の竹下派弱体化工作というべき党内抗争で引退や離党、失脚に追い込まれた人たちである。
そうした動きの中で、ものいわぬ自民党内からも、安倍のやり過ぎを批判する声が出てきた。ここへきて安倍首相が突然、「東京五輪が行われる2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」とスケジュールを示した上で、「9条は1項、2項を残して3項に自衛隊を加える」「教育無償化を憲法に加える」という改憲3点セットを打ち上げたからだ。
石破茂元幹事長が「今まで積み重ねた党内議論の中ではなかった考え方だ。自民党の議論って何だったの?」と反論し、自民党憲法改正推本部長代行の船田元はメルマガで「行政の長たる総理大臣には、もう少し慎重であっていただきたかった」と書き、伊吹元衆院議長も「組織政党として党に話を通しておくべきだった」と批判した。
二階周辺からはこんな構想が浮上しているという。「78歳の二階さんは派閥を託せる後継者を探している。霞が関に睨みが利き、各業界を束ねて利害調整するという田中派のDNAを受け継げる意中の人物は自民党内を見渡しても1人しかいない。竹下派出身で七奉行の1人、梶山静六氏の側近だった菅義偉官房長官だ。二階さんはいずれ菅さんに跡を継いでもらいたいと考えている」
もう、派閥だ、田中派だという時代ではないはずだ。何かものすごく古臭い記事を読んでいる気がする。
国民の貯金4000億円ドブに捨てた日本郵政!西室泰三・元社長の重大責任
週刊現代の日本郵政の記事によると、民営化された日本郵政が初の大赤字を出すらしく、責任の押し付け合いで大変なようだ。そんな内幕を稲村公望元副会長にしゃべらせている。「私が現役だった頃は、郵便局では1円でも懐に入れたら懲戒免職になっていました。サラ金に手を出した職員がいれば、それも解雇した。郵政公社時代からの職員には、国民の大事なおカネを預かっていることへの強烈な自負がありました。だから、おカネに関する不祥事には非常に厳しく対応してきたのです。
それが、どうしたものでしょうか。今の日本郵政は4000億円もの損失を計上したにもかかわらず、長門正貢社長をはじめ誰一人として、まともに責任を取ろうとしていません。巨額損失の元凶である西室泰三・元社長にいたっては、一切お咎めなしです。彼らが失った4000億円は、もとはと言えば国民からお預かりした大事なおカネ。それを浪費しながら、のうのうとしている首脳陣の姿は見ていられるものではない。特に巨額損失の全責任を負うべき西室氏に対しては怒りを感じます」
稲村は総務省政策統括官から日本郵政公社常務理事に転じ、日本郵政副会長などを歴任した。週刊現代によれば、日本郵政はこのほど、オーストラリアの物流子会社トール・ホールディングスの業績悪化から、約4000億円の損失を計上すると発表した。この巨額損失によって、07年の郵政民営化以来、初の赤字に転落することが決定的となった。
トール社は日本郵政が15年に約6200億円で電撃買収した会社である。この買収劇は当時社長だった西室の鶴の一声で決まったものだったそうだ。「東芝社長や東京証券取引所会長を歴任してきた西室氏が安倍政権から請われて日本郵政社長に着いたのは、今から4年前の13年のことです。西室氏は就任時からさっそく、『世界全体を俯瞰した物流業を作り上げる』『日本の金融業界、物流業界の最先端を行く企業になる』と語っていました(中略)。
いま、西室氏の出身母体である東芝は巨大損失で危機的状況だが、その原因となった米原発会社のウェスチングハウス社の巨額買収に当事者としてかかわっていたのは、東芝相談役だった西室氏でした。その意味では、今回も同じ構図が繰り返されているように見えます」(稲村)
西室は昨年、体調不良を理由に社長職を退任したが、その責任は重大である。そんな西室を推薦した安倍晋三首相、菅官房長官にも任命責任があるのは間違いない。
草彅剛が壊れた!?犬散歩中に路上に座り込み放心状態
フライデーから2本。あの草彅剛が犬を連れて散歩の途中、路上で急に座り込み泣き出したというのだ。草彅の両足の前で子犬が心配そうに覗き込んでいる。酔っぱらっているのではない。フライデーがたまらずに声をかけると、「散歩を、ハイ」。そういってまたトボトボ歩きだしたそうだ。彼の心が心配だ。
こちらは心をへし折っても折れそうにない老獣・ナベツネこと渡辺恒雄・読売新聞主筆(90)のお話。5月15日の「中曾根康弘元首相の98歳の誕生会」で、安倍首相が渡辺に歩み寄り「『(国会で)読売新聞を熟読してください』って言ったら怒られちゃいました」というと、ドン渡辺が「そんなこと気にすんじゃねえよ」といったそうだ。
全国紙政治部記者によると、このところ安倍首相とは月一ペースで会っていて、安倍が5月3日に出した「憲法9条に第3項を加え、自衛隊を合憲にする」という発言も、ナベツネの意を汲んだものだといわれているそうだ。仮にも新聞社のトップというのに、安倍とベッタリくっつき、世論をないがしろにして憲法改正をすすめるというのは、どういう神経をしているのか。
読売新聞には、こうした新聞を私物化している人間を批判する人間はいないのか。かつては正力松太郎、務台光雄、そして渡辺。新聞を私物化するのは読売新聞の伝統だが、それにしてもひどい新聞だと、思わざるを得ない。かくして「共謀罪」が、多くの反対を押し切って強行採決されたのである。
週刊文春で阿川佐和子のおばあちゃん(だって63歳だぜ)が、69歳の一般人のおじいちゃんと結婚したと「独占手記」を書いている。まあ勝手にやりなさい、というしかない。
「週刊文春」潔く詫びるしかないよ・・・いっそ中吊り交換したら!?
肺がんなどの末期がんに効くといわれる「オプジーボ」という高額な薬がある。1人あたりの治療費は年間3500万円だったが、今年の前半に半額に引き下げられた。さまざまながんに効果ありといわれているが、果たして効くのか。週刊文春でKKR札幌医療センターの磯部宏院長は、「薬剤自体にがんを叩く効果がない分、効かない人には全く効かず、八割近い方は、別の抗がん剤に変えざるを得ないのが現実です」と話している。
だが、2割の人には劇的効果があるという。それも、どういう人には効果があるのかわからないというから悩ましい。がんの治療は日進月歩のようだから、少しでも長生きしてその恩恵にあずかりたいものではある。
きのうも触れたが、週刊文春が出版取次のトーハンから、週刊新潮の中吊りをもらっていた問題はまだ尾を引きそうである。週刊文春の新谷編集長が「情報を不正、不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりした事実は一切ない」とし、「他メディアの動向を把握するのは日常的なこと」だと反論している。
週刊新潮側は当然ながら盗人猛々しいと批判している。また、どうして週刊新潮は長年にわたり中吊りを渡していたトーハンの責任を問わないのかという声も多くある。
私は、お行儀はよくないが、他誌の動向を掴むのも取材活動の一環だと思う。週刊文春が乙武5人不倫や山口敬之の準強姦罪など、週刊新潮の大スクープを載せていないのは、そこまでやってはまずいという判断があったのではないかと、私は思う。ここは週刊文春側は潔く週刊新潮に詫びて、お互い、火曜日の午後に中吊りを交換することにしたらどうだろうか。それは無理か。
【蛇足】今週は「オークス」。今年のGⅠはなかなか難しいが、懲りずに予想してみたい。結論からいうと、桜花賞2着のリスグラシューと良馬場条件でソウルスターリングの争いと見る。一発があればデムーロ騎乗のアドマイヤミヤビだ。
◎はゆったり走れる東京で真価を発揮するソウルスターリング、○はリスグラシュー。▲がアドマイヤミヤビ、△はレーヌミノル、フローレスマジック、ハローユニコーン、ホウオウパフューム、ブラックスピーチまで。GOOD LUCK!