「第二の森友学園問題になるのでしょうか」とキャスターの菊川怜が投げかけたのは、安倍首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設についての疑惑だ。政府が規制緩和の推進策として打ち出す国家戦略特区を担当する内閣府から文部科学省に「総理の意向だ」と伝えられたとされる文書の内容がきのう17日(2017年5月)、報じられた。
民進党が入手した文書はA4の8枚に文科省と内閣府のやり取りを記録し、「最短のスケジュールで」「官邸の最高レベルが言っている」などの記述もある。
加計学園は岡山理科大や千葉科学大などを経営し、加計孝太郎理事長は安倍首相とゴルフや食事などをする親密な仲で、安倍首相も「腹心の友」と認めている。
15回却下され「国家戦略特区」で承認
この加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を新設しようとし、2007年から15回申請したが、却下され続けてきた。それが第二次安倍内閣発足後、国家戦略特区で認められ、今治市から37億円の用地を無償提供され、県と市から事業費の半分にあたる97億円を負担してもらうことになった。
獣医学部は四国では初めて、新設は全国で52年ぶりだ。この国家戦略特区への申請は加計学園1件だけだったという。
今年(2017年)3月に首相は「たのまれたことはありませんよ。もしあれば責任をとる」とタンカを切った。
司会の小倉智昭「安倍政権がここまでの長期政権になると、(関係者が)安倍首相の方を向いてしまうことはあり得る。そのへんはどうなのかねえ」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト