スクープを連発「文春砲」ともいわれる週刊文春がライバル誌・週刊新潮の中吊り広告を発売直前に入手して追いかけ記事などを作っていたと、きょう18日(2017年5月)発売の週刊新潮が10ページにわたって写真入りで告発した。文春側は「不正は一切していない」と反論、この「カンニング疑惑」、有力誌同士のバトルが展開されそうだ。
中吊りは、電車の天井からつり下げられるポスター広告。同じ木曜日に発売される2誌は、火曜の朝に中吊りを刷り上げ、水曜から車内に掲示する。週刊新潮によると、この中吊りを文藝春秋社の営業社員が流通・取次業者「トーハン」で事前に手に入れ、コンビニでコピーしていた。これをもとに、週刊文春は追いかけ記事を作ったり、記事をさし替えたりし、ネットで号外を打つこともあったという。
トーハンは「中吊りを貸していたことを1回以上確認した」と、なんとも微妙な言い方をしている。
「5年前から毎週」と新潮社
新潮社の伊藤幸人取締役は「やっていいこととやってはいけないことがある。文春は少なくとも5年前から毎週やっていた」と語った。
これに対して、文藝春秋社は「不正、不法に入手、盗用などの事実はない」としている。
司会の小倉智昭「同じ発売日の週刊誌は、編集長はたいへん気になるもの。事前にわかっていれば楽だろうね。実際に中吊りから情報を入手したのかねえ?」
岸本哲也リポーター「文春は今後の動きを見て対応すると言っています」
スポーツではないから、きれいごとだけでは仕切れない。どこまでOKかを争うことにかまけて、肝心のスクープが減ることが一番まずい。2誌のスクープに戦々恐々としている連中をホッとさせてはいけない。