ICBMに一歩近づいた北朝鮮新型ミサイル...多段化すれば米本土へも届く大出力!

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   北朝鮮が14日(2017年5月)打ち上げた新型中距離弾道ミサイル「火星12」は 大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成に一歩前進したミサイルだったようだ。

   北朝鮮の朝鮮中央テレビは15日今回発射した新型の中距離弾道ミサイルの映像を公開。「金正恩委員長立会いの下で発射に成功した」と伝えた。

   また北朝鮮大使が同日夕、中国・北京で記者会見し今回のミサイルをICBMと呼び、ミサイルの発射を「アメリカとその追従勢力の威嚇と恫喝に対処する正当な活動だ」と正当化した。

   防衛省によると、今回の弾道ミサイルは北朝鮮西岸の亀城から発射され800キロを飛行後、日本のEEZ(排他的経済水域)外の日本海上に落下した。問題は、高く打ち上げる「ロフテット軌道」で高度2000キロ以上に達したとみられること。

   安全保障・軍事に詳しい東京財団の小原凡司研究員(海上自衛隊出身)は「非常に大きな推進力を持ったエンジンだと映像からも見て取れる。1段のロケットで2000キロ以上の高さへ上げることができるミサイルなら相当の重量の弾頭を積むことができる」と指摘。

ロケット繋げればICBMに

   さらに小原研究員は「大出力のエンジンでアメリカ本土に届くICBMの完成に近づいているということです。これに2段、3段のロケットを繋げれば射程距離1万キロを超えるICBMの開発ができる。ICBM完成に一歩近づいたと思う」。

   このミサイル発射にいち早く反応したのはロシアのプーチン大統領で15日、「対立を強める挑戦だ」と強く批判した。

   スタジオでは、ロバート・キャンベル・国文学研究資料館館長が「まだICBMの完成までは2~3年かかると言われている。ただ、束ねて発射することに成功すればニューヨークまで届くという分析もある。これはかなり大きいことでトランプ政権がどう判断し行動するか注目される」と、いつもは冷静なキャンベル館長も危機感を新たにしたようだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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