「身代金」要求するサイバー攻撃ランサムウエアが日本にも 感染したら打つ手なし!

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   ひとたび感染したら「打つ手がない」という、かつてない悪質なサイバー攻撃が、150カ国以上で20万件の被害を出している。日本ではまだ被害報告が少ないが、休み明けの今日、一気に広がる可能性もある。攻撃を察知したら? あるところへ電話をするしかないそうだ。

   このウイルスは「ランサムウエア」と呼ばれ、パソコン(PC)の記録をロックしてしまい、「解除するには、身代金を払え」という表示が出る。払う方法は、経路を辿れない仮想通貨「ビットコイン」のみ。金額は300ドル、企業にしてみれば大した額ではないが、払ったからといって復旧する保証はない。

   イギリスでは、国民医療サービスのPCシステムが停止、手術の中止や救急搬送にも影響が出ている。フランスでは、スノーの工場が操業停止。ロシアでは内務省のPC1000台が感染した。イギリスのメイ首相は、「世界規模の攻撃です」と危機を訴えた。

   ウイルス検証の専門家が、「ランサムウエア」にテスト感染させてみると、画面の地色が突然黒くなり、赤い文字で「your important files are encrypted(重要なファイルが暗号化されました)」というメッセージが出る。続いて、ポップアップが出てきて、これがなんと日本語だ。ただし、自動翻訳なのだろう、ちょっと変てこ。

   「重要ファイルが暗号化されています」「誰も私たちの解読サービスなしであなたのファイルを回復することはできません」「ファイルを解読したい場合は、支払う必要があります」「3日を過ぎると価格は倍になる」「7日払わないとファイルは永久に回復できません」と続く。

初期化するしかない

   ITジャーナリスト三上洋氏は、「ランサムウエアに感染してしまったら、残念ながら手の出しようがありません」という。データは戻らないものとして、PCを初期化して、バックアップを戻すしか方法がないと。バックアップを取ってないと、それっきりというわけだ。

   警察庁によると、国内では病院と個人の2か所で被害を確認している。また、「モーニングショー」が取材したところ、千葉県内の化学製品の工場でおととい(2017年5月13日)、PC約10台が攻撃を感知したという。すべてブロックして無事だったが、休日だったため、社内の他のPCは確認できていないという。

   自動車部品工場ではネットワークで繋がっている工場が攻撃された。全社のネットワークを遮断していて、生産・納入に支障が出かねないという。

   このウイルスは、マイクロソフトのOSの欠陥を突いているため、同社では、欠陥を修正する無料ソフトの配布を決めた。しかし、BBCは「月曜日に第2弾の攻撃が来るかもしれない」と伝えており、休み明けで、不用意にパソコンを扱うと危ない。

   司会の羽鳥慎一「これは怖い」

   野上慎平アナ「従来のウイルスは、メールや添付書類を開くと感染するものだったが、これは、サーバーやルーターに直接攻撃するので、PCを立ち上げたら、もう感染していたという可能性もある。そうなったらもう、PCを初期化するしかない」

   石原良純(気象予報士)「PC捨てろってこと?」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「それと一緒」

   宇賀なつみアナ「バックアップに頼るしかない」

   アンチウイルス・ソフトが攻撃を感知すると、「OSアタックが検出されました」という吹き出しが出る。野上は「これがギリギリ、戦っている状態。サイバー攻撃が行なわれている証拠」という。

   羽鳥「で、どうしたらいいの?」

   情報処理推進機構の情報セキュリティ安心相談窓口に連絡すること。電話番号03-5978-7509。他に手はないそうだ。つくづく嫌な時代だね。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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