美声『メジロ』の違法捕獲・飼育で捜査!1羽数百万円で取り引き

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   キャスターの夏目三久が「美しい鳥の声をお聞きください」と言って流れたのはメジロの鳴き声だった。体長約12センチ、目の周りが白いことからメジロと呼ばれ、愛らしさと鳴き声の美しさで室町時代から愛されていたという。しかし、乱獲で激減し、いまは絶滅危惧種(レッドリスト)に指定され、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる。

   大阪府警はきのう11日(2017年5月)、メジロを違法に捕獲・飼育していたとして、鳥獣保護法違反で愛好家らの自宅など12か所を家宅捜索し、171羽のメジロなどを押収した。飼われていたメジロは「鳴き合わせ会」と呼ばれる闇のイベントに参加するためだった。

   「あさチャン!」はこのイベントの映像を入手した。

3分間に何回鳴くか

   茶色い木箱のようなものを手にした人が、大阪府堺市の自治会館に集っていた。木箱から鳥かごを取り出すと、メジロが入っていた。笛が鳴り、メジロがいっせいに鳴き始める。3分間に何回鳴くかを競うのだ。高感度マイクで自動的に計測・カウントされる。

   成績がよいと大関、横綱などの番付が与えられ、賞品が贈られる。横綱クラスでは700回以上鳴くこともあるそうだ。この日の「鳴き合わせ会」で上位の参加者をリポーターが直撃すると、「まぐれや。680回以上いっていた」とご満悦だった。

   それもそのはず、通常1万~2万円で密売されるメジロだが、良く鳴く高番付のメジロは数百万円の値が付くこともある。このため、全国で密猟が後を絶たない。家宅捜索した大阪府警によると、1カ所で47羽飼育していた愛好家もいたという。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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