男性にもあった更年期障害に苦しむ600万人...男性ホルモン低下が原因

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   「連休明けなのに疲れが取れない。イライラする。中高年男性のみなさん、それ更年期障害のサインかもしれません」(武田真一キャスター)

   更年期障害といえば、女性ホルモン低下に伴って女性に起こることはよく知られているが、男性でも更年期障害はあるそうだ。

   「(男性の)一部の方がなるということや、これまでは年のせいだとされたり、あるいは自分でもなかなか症状が気付きにくい」(番組のスタジオゲストで男性医学の第一人者だという堀江重郎・順天堂大教授)ことで知られていないだけであり、じつは「男性の更年期障害も日本で600万人ぐらいいる」という。

   主な症状は心身の疲労や不調、意欲低下、筋力の低下、不眠、発汗性機能の低下、体型のメタボ化などで、原因は男性ホルモンであるテストステロンが減少すること。中高年男性のテストステロンは、仕事のストレスや不規則な生活などの影響で減少することがあるという。

重大な病気にもつながる

   さらに、テストステロンの減少は重大で深刻な病気につながりかねないそうだ。

   「テストステロンは血管を拡張し、血液の流れをよくする働きがある。減少すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった命に関わる病気のリスクが高まると言われる」「記憶をつかさどる脳の海馬を活性化させる働きもあるため、減少すると、記憶や認知機能が低下し、認知症につながる恐れがある」「日本人男性がかかるがんで一番多い前立腺がんも、男性ホルモンが低いと、非常に悪性度が高い前立腺がんが起こりやすい」「社会のなかで自分を主張するといったときに男性ホルモンは分泌される。(逆に)このホルモンがないと、社会にうまく参画できなくなることもわかってきた」(堀江)

   もし男性ホルモンの減少に思い当たる節があれば、病院の泌尿器科や男性更年期クリニックを受診すべきだという。必要に応じて、生活指導やテストステロンを補充する薬物治療が受けられるそうだ。

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