「ボキャ貧」トランプの「ツイート」外交
もっとアホなのは週刊文春である。「米朝もし戦わば『1時間で平壌制圧』」すると元海自司令官らが断言しているというのだ。この前提は、米軍が突如奇襲攻撃を北にかけ、「この場合、北朝鮮の陸上からの反撃は、空軍機を含め、ほぼ皆無と見積もられています」という前提ならば、1時間で制圧できるというのだ。
馬鹿も休み休みいえ、寝言は寝ていえ、そうではないか。主体思想とアメリカ帝国主義憎しの教育を受けてきた北朝鮮2500万人が、何の抵抗もせずにアメリカに屈服するなどということはあり得ない。
トランプはカールビンソンまで終結させて北を恫喝しているが、GOサインを出したら、日本や韓国がどのような悲惨な目に合うか、今になってわかったのであろう。状況が整えば金正恩と会ってもいいなどと寝ぼけたことをいい出している。
ニューズは、トランプをはじめとする素人集団の一貫性を欠く政策に同盟国の信頼は揺らぎ、北朝鮮問題は中国任せだから、結局、中国がアジアのリーダーだという認識を強めることになり、中国を利することになると批判している。
重要な外交問題を、検閲を受けないツイートで発信していること自体がおかしいのだ。ニューズの調査によると、就任から100日で発信したツイートは500もあるが、そこに出てくる9152語を分析してみたら、ツイートで使われた単語は約9000語で、単語の種類は2215しかなかった。
一般に用いられる英単語数は17万1476とされるそうだから、「ボキャ貧」トランプといっていいようだ。