新学期がスタートして1カ月。SNSに新学期のクラス替えについての不満を投稿した中学校の女性教員がいた。ところが生徒に知られ物議をかもし、担任を外される騒ぎになった。
横浜市内の公立中学校に勤務する20代の女性教員。市教育委員会によると、今年(2017年)3月末、女性教員が個人のアカウントからツイッターにこんな投稿をした。「今日、新クラスが決定した。自分の思うようなメンバーにならず悔しかったけど、気持ちを新たにやっていくしかない」。
女性教員は、ツイッターの閲覧者について公開範囲を限定するのを忘れたために、一時は誰もが閲覧できる状態だった。このためクラスの生徒に発見され、一部の生徒間で共有され、「先生に望まれていないクラスだ」という生徒の声からツイッターへの書き込みが発覚した。
女性教員は「私がやってしまったことに対して保護者の方、子どもたち、色々な方にご迷惑をおかけし本当に申し訳ございませんでした。子どもの目線で考えていませんでした」と謝罪したが、今月9日に担任からも外された。
では、公立学校の新学期のクラス替えはどんな方法で決められているのか?
クラス替えで平均化図る
3月まで小中学校で教えていた元教員は「私の経験したクラス替えは、学力面、スポーツ面のほかトラブルを起こしがちな子をクラスに分散させ平均化する。学年主任が中心になって決める」という。
上からの御仕着せのようなクラス替えに不満を感じ、つい愚痴も出る教員は多いだろう。それを不用意にツイッターで呟くのは論外だが、スタジオでは評論家の宇野常寛がクラス替えについてこんな反論をした。
「ツイッターに書くのはよくないが、あまり彼女を叩くのもよくない。僕は中学校の学級を止めた方がいいと思う。小学校高学年から授業選択制にして、自分にとって合っている授業かどうか自己責任で判断し、試行錯誤する過程を勉強させた方がいい」。