FBI長官の解任で米メディアは大騒ぎ!トランプ大統領の「ロシア疑惑」隠しの捜査妨害か?

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   トランプ大統領がFBIのコミー長官を解任した。これ自体驚きだが、さらに新たな疑惑を生んでいる。トランプ氏のロシアとの関わりを調査するFBIを大統領が封じた、というのだ。司会の羽鳥慎一が「ニュースもう1本」で取り上げた。

   トランプ大統領は10日(2017年5月)、「解任したのは、単にコミー長官が良い仕事をしなかったからだ」と話した。また、ツイッターでは、「はるかに良い人物を後任にする」と書いた。だが、「良い仕事」とは何かが問題だ。

   ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、コミー長官は、捜査に関する追加予算と捜査員の増強を司法省に求めていた、と報じた。その捜査とは、大統領選挙でのロシアの関わりであるのは明らかだが、この中では当然、トランプ陣営とロシアとのつながりも焦点になりかねない。NYTは「長官解任は、捜査妨害が目的だ」と書いている。

「ウォーターゲート事件」を持ち出すメディア

   羽鳥「どういう意図の人事なのか」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「タイミングですよね。就任早々に解任できたのに、100日経ってからの解任だから、メディアや民主党は捜査妨害じゃないかとなる」

   羽鳥「オバマ大統領が任命して、任期はあと6年もあった」

   玉川は、かつてのウォーターゲート事件を持ち出した。共和党のニクソン大統領が、民主党の選挙本部を盗聴しようとして、元CIA職員らが捕まってしまい、結局大統領が辞任に追い込まれた事件。

   玉川「事件で特別検察官が選任されたんですが、これが(大統領に)解任されている。その解任が最後は大統領自身の辞任につながった」「(今回も)特別検察官とかが作られる流れだと思うが、これ行くかもしれない」

   羽鳥「いい仕事をしなかった、では、いい仕事とは? 私にとっていい仕事をしなかった?」

   玉川「なぜ私を忖度しないかと......」

   羽鳥「今回、表向きの理由は、クリントン候補のメール問題での対応に誤りがあった、ということになっているが、米のメディアの見方は違うようです」

   米メディアによると、トランプ氏は、クリントン氏を「牢屋にブチ込め」といっていたが、コミー氏は応じなかったのだという。しかし、そもそも、コミー氏は、投票日の直前に、「FBIはクリントン氏のメール問題を取り上げる」と反クリントン情報を発信して、トランプ氏の当選を大いに助けたひとりと言われていた人物だ。

   思わぬ展開に、米メディアはしきりに「ウォーターゲート事件」との類似をかき立てている。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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