東京都が発注した20億円豪華クルーザーの使い道は? 名目は誰でも乗れる「視察船」

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   東京都が20億円もする豪華クルーザーを発注していたことがわかった。全長35メートル、3層のデッキは1階に22人がけの大テーブルや同時通訳ブースつきの会議室、2階はキッチンや10人がけのダイニング、3階は海一望の展望デッキを備える。建造するのは、世界のセレブ御用達で知られるイタリアのメーカーだ。小池知事の節約令はどこへいった?

   もともとは舛添要一知事が東京五輪で海外のVIPを招く迎賓館を建て、その送り迎えにと計画を進めた。小池知事になり「おもてなしもいいが、もったいないも日本の美徳。もったいないことのないようにする」と迎賓館は白紙に戻したが、クルーザーにはゴーサインが出た。

東京五輪で外国要人を接待

   都はこの豪華クルーザーを、東京五輪で外国要人を案内するのに使うが、あくまで「視察船」が老朽化したので造るのだと説明している。「視察船」とは都民でなくても無料で東京湾を回るための船で、いまの「新東京丸」は去年(2016年)1万2500人を乗せた。これが建造から35年たったので替えるのだそうだ。

   ニュースデスクの笠井信輔「誰でも無料で乗せる船に20億円もかけるんですか」

   同サイズのクルーザーは普通6億円から8億円でできるという。確かにばかげている。

   司会の小倉智昭「誰でも乗れるといったって、土日は他の船の客をとるからと、平日だけの運航だ。これからオリンピックでおカネがかかる、なるべく節約する方がいい」

   笠井「外国要人なら屋形船が一番いい。豪華クルーザーはドバイのお金持ちにでも売り払うべきだ」

   東京都のお役人は庶民感覚とはあまりにかけ離れている。それを正すというから小池知事に支持が集まったのだ。こんなことでは、もっともっと正さないといけない。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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