国有地の格安売買に始まって安倍首相夫妻との関係など肝心な点がいっこうにはっきりしない森友学園問題で、籠池泰典・前理事長がTBSの単独インタビューに応じ「日本国は再び暗黒の世界に入っちゃう」「安倍首相は、何か問題が起きるとパッと捨てられる」などと語った。
司会の夏目三久「籠池氏は関係が、(土地を)格安で手に入れるために役立ったと話しました」
2時間半に及ぶインタビューの中で、籠池氏は安倍首相自身からかかってきた携帯電話の着信記録を示してみせた。この電話は首相就任前に講演をドタキャンした時のものという。
昭恵夫人効果あった
昭恵夫人との写真も見せ、これらの親密ともとられる関係に財務省などが気を使う「忖度」を感じたかについては「当然あるでしょう、実際に。きっと神風が吹いた」とも話した。昭恵夫人の写真を財務省の担当者に示すと「上司に見せるとおっしゃった」という。
昭恵夫人の効果を感じたかという質問には「あるでしょうね。しっかりした人がうしろにいることをお役人もわかっていた」と答えた。問題発覚後に「初めのうちは雲隠れしなさいと言われた。それ以上言っちゃだめよという感じだった」と、圧力があったことを認めた。
龍崎孝(元TBS政治部長)「これは一方の当事者の言葉です。もう一方の当事者である財務省が経過を明らかにする必要があります。事実を語るべきです」
ここまで言われて反論できない財務省は、どうにも不自然すぎる。ほおかぶりして追及が下火になるのを待つつもりか。国民の問いに応えようとしない公務員とは何さまなのだろうか。