韓国の大統領に反日を掲げる「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)氏(64)が当選した。文氏は朝鮮戦争で北から南に避難した両親を持ち、民主化運動中に知り合った夫人と恋愛結婚、北朝鮮に融和政策をとった盧武鉉(ノムヒョン)元大統領の最側近だった。ブレーンには韓国籍を取得した日本出身者もいる。
文氏はきのう9日(2017年5月)深夜、ソウルの広場に集まった支持者に「偉大な国民の偉大な勝利。誇らしい大統領になる」と宣言した。
司会の夏目三久「勝因は、どう思いますか」
ソウルにいるコメンテーターの鎌田靖(元NHK記者)は「格差への怒り、改革を求める若者のエネルギー」をあげた。
朴前政権自体が違法だから「無効」
気になるのは、文氏は従軍慰安婦問題の日韓合意に「無効、再交渉」を主張してきたこと。対日政策顧問の保坂祐二氏(61)は東大卒、竹島問題の研究などをして2003年に韓国籍をとったそうだ。「文氏は反日と言われれば、それは誤解と答えると思う」と話す。
日韓合意について、保坂氏は「日本からすれば決まったことだが、韓国では朴前大統領の政権自体が違法で、その延長線上との見方が強い」と、まず正当性を韓国内で検証すべきだと語った。
鎌田「保坂氏の話を聞いて、思ったほど反日ではない感じがしました。保坂氏は慎重な姿勢で、日韓は友好関係であるべきだと強調していました」
文氏はきょう10日午後に正式に就任し、韓国に9年ぶりに革新系の大統領が誕生する。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト