アメリカのトランプ大統領がまたサプライズ発言だ。「ほとんどの政治家は決して口にしないが、適切な条件のもとであれば北朝鮮の金正恩委員長と会談する」と、きのう1日(2017年5月)、ブルームバーグニュースとのインタビューで述べた。
トランプ大統領は「当然そうするだろう。光栄に思う」「これはニュース速報だ」とも語った。
司会の夏目三久「その真意とは?」
報道官は否定のコメント
ホワイトハウスのスパイサー報道官は「条件は整っていない」と、すぐさまフォローのコメントを出した。北朝鮮は挑発行為をやめるべきだと強調することも忘れなかった。
米軍は昨夜10時ごろ、無人偵察機「グローバルフォーク」を東京横田の基地に飛来させた。ビンラディン暗殺の際にも任務にあたったといわれ、北朝鮮の情報収集を行う可能性がある。
きのうは、海上自衛隊の護衛艦「いずも」が米海軍の補給艦を護送する新任務に初めて就いた。この米艦護衛は議論もほとんどされないうちにあわただしく実施された感じがつきまとい、批判も起きそうだ。山口県庁では「X国から中国地方にミサイルが発射された」という想定が訓練を行われた。
北朝鮮は動画で挑発
一方、北朝鮮は新たな挑発動画を韓国向けのサイトに公開、「サムおじさんが目を覚ますにはまだ足りない」とアメリカを擬人化し、「戦争ボス」気どりだと批判した。コリア・レポートの辺真一編集長は「北朝鮮はアメリカの圧力や制裁に屈せずに戦っているとの情報を流している」と話した。
北朝鮮問題を、トランプ大統領は別のテレビインタビューで「貿易問題より重要で、何百万人もの犠牲が出る戦闘の可能性もある」と語り、金正恩委員長のことを聞かれると「その地位を奪おうとする者もいたろうが、頭の切れる人物だ」と、ここでもユニークな評価を下した。「われわれはすべての情報を発表すべきではない。チェスゲームみたいなものです」とも述べたそうだ。二人の出方は常識では予測できない部分がある。