「占い頼りの安倍首相」と週刊文春
閣僚たちの暴言、放言が止まらない安倍政権も、緊張感のなさでは五十歩百歩である。その安倍が物事を決める時や人事の際、頼っているのは「占い」だと、週刊文春が報じている。
週刊文春によれば、トランプを安倍が信用するのも、「中原さんが『トランプとは相性がぴったり』というメールをくれた」からだそうだ。
国の命運を左右することを占いに頼るのは、安倍に確固たる信念がない証だが、中原なる人物は何者なのか。
元日本銀行審議委員の中原伸之(82)で、安倍の経済ブレーンとして知られるという。大学を出て父親が社長だった東亜燃料工業(現・JXTGエネルギー)に入社し、自身も8年間にわたって社長を務めている。
安倍を囲む財界人の勉強会「晋如会」を主宰していた。総選挙で圧勝して返り咲くと、中原のペーパーを下敷きにして早速、アベノミクスの第一の矢「異次元の金融緩和」を打ち出した。
安倍が中原を信じるようになったのは、12年の総裁選に出れば「総裁選は一位にはなれないが、二位、三位連合で絶対勝ち抜ける」と推したからだったという。
以来、ことあるごとに中原の運勢占いに信頼を置くようになった。だが安倍側近の1人はこう危惧する。
「韓国の朴槿恵前大統領と崔順実の関係と同列に論じることはできませんが、首相が重要な政治判断を、非科学的な運勢占いに頼っていいのか。政局や人事はもちろん、『トランプと相性が良い』という占いの結果を根拠に、米国に肩入れし過ぎるとすれば、安全保障上も大きなリスクです。こうした政権運営の裏側を国民は知らされていません」