籠池夫妻、財務省と直談判した音源がある? 森友学園問題で新たな展開か

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   「忖度」が焦点の森友学園問題で、新たな展開だ。昨年(2016年)3月に籠池理事長(当時)夫妻が、財務省の幹部と直談判した「音源がある」と、昨日(2017年4月25日)の衆院財務金融委で宮本岳志氏(共産)が追及した。中に安倍首相や昭恵夫人の存在を示唆する部分があり、「忖度」「8億円値引き」の核心に迫る可能性がある?

   この「談判」は、2016年3月15日、財務省理財局の田村・国有財産審理室長と籠池夫妻との間で行われた。財務省からは他に数人が同席したという。ここでのやりとりの結果、籠池氏の言う「神風が吹いて」、8億円の値引き決定へとつながっているのではないか、と宮本氏は言う。

「紹介者に申し訳ない」と籠池氏

   宮本氏によると、この談判は、小学校の建設用地から出た大量のゴミを「なんとかしてくれ」と籠池氏がねじ込んだもの。この中で、籠池氏が「紹介者に申し訳ない。あの方自身が愚弄されていると思った」と発言している。これが誰を指すのか。「紹介者」が誰かはわからないが、「あの方」はどうやら昭恵夫人と聞けるという。

   宮本氏の質問に、財務省の佐川理財局長は、会合があったことは認めたが、「本人(田村室長)が具体的な内容を記憶していない」と答えた。昨年の今頃、極めて例外的な面会、結果も異例のものだった、その談判の内容を覚えていない? 有能な財務官僚が?

   元財務官僚の山口真由氏は、「滅多にないこと。ふらっと来て、財務省の室長と面談できるなんてことはない」という。

   司会の羽鳥慎一「ふらっと会える人ではない。やっぱり昭恵夫人の存在がポイントになる」

   浜田敬子(元アエラ編集長)「安倍総理や昭恵夫人は、終わった、乗り切った、みたいな感じがあるが、肝心なところは何も解明されていない。この録音が出てきたのは、期待できる」

   羽鳥「100万円渡した、なんてのは傍流の話。本流の8億円に迫る話」

   玉川(テレビ朝日ディレクター)「記憶してないはずはないし、記憶で止まらない」

   羽鳥「山口さんがいつも言うように、必ずメモを取る」

   山口氏「田村室長はキャリアではないので、必ずキャリアに報告する。メモも取る」

   宮本氏が示したもう一つのポイントは、2015年9月4日に、近畿財務局で行われた協議。近畿財務局、大阪航空局、設計業者、工事業者の四者が、予定地の地下にあった産業廃棄物の処理を打ち合わせた。この場で、近畿財務局から「地中の埋設物の撤去は費用がかかるので場内処分(埋めもどし)してほしい」と要請があったという。

   籠池氏が談判を申し込んだのは、この埋設物が出てきたのを、指示をした財務省になんとかしてくれとねじ込むためだった。そして「神風が吹いた」と、宮本氏は主張する。確かに経緯を見ると、8億円の値引きで、土地の払い下げが決まったのは、この談判の9日後である。

   山口氏は埋めもどし自体を「法律違反の可能性が有る」という。が、それよりも、第一次安倍内閣の時の財務省の立場を話した。当時山口氏は現職だったが、官邸から冷遇され、その冷たい関係と屈辱感は「私のような下っ端にまで骨身にしみた」という。だから今、「強い安倍内閣のもとでの昭恵夫人の名前が特別な意味を持ってもおかしくない。」と。

   羽鳥「現場にいた人の声」

   「忖度」とは、そういうことだったのか。話は面白くなってきた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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