自民党の今村雅弘復興相(70)がきのう25日(2017年4月)、東京都内のパーティーでまたも失言し事実上更迭された。
今村氏は3週間前の4日(2017年4月)の記者意見で、福島第一原発事故で自主避難した人たちに関して「本人の責任」と述べ、質問されたフリー記者に激高し「出て行きなさい、うるさい!」と大声をあげ、謝罪したばかりだ。
今回は、東日本大震災について「東北の方でよかった。首都圏に近かったら甚大な被害があった」と東北の人たちの気持ちを逆なでするような発言をした。その後に同じパーティーであいさつに立った安倍首相は冒頭で「先ほどの今村大臣の講演の中で、東北の方々を傷つける極めて不適切な発言がありましたので、総理大臣としてお詫びさせていただきます」と異例の謝罪をした。
記者に問われ、初めて気がつく
今村氏は発言直後に「東北の人たちはどう思うか」と記者に聞かれ、初めて失言に気がついたようだった。安倍首相の怒りは強く、陳謝や発言の取り消しで許されるような事態ではなかった。
ゲストとして出演した元TBSのジャーナリスト山口敬之氏は今村氏については「佐賀県出身で東大からJR(旧国鉄)を経て政界に入りました。政策通といわれていますが、(復興相になったのは)事務処理能力が買われ、二階俊博幹事長の推薦もありました」と説明する。
司会の小倉智昭「復興相はどんなポストなのでしょうか」
山口「内閣としては復興に力をいれている、とアピールしなければならないので、発信力が期待されています。そのせいか、ちょっと強めに発言をしたくなるという傾向があります」と語る。だが、そんな言い訳は通用しない。
小倉「これほど不祥事が続くと、(安倍内閣で)いいのかという話がでてきますが、安倍首相に代わる人はいないんでしょうね」
山口「不祥事があっても安倍内閣の支持率が低くならないので、おごりにつながっているんでしょうね」
どこまで高支持率が続くかどうか。