今度は安倍内閣の一員である大臣政務官が前代未聞の重婚ウエディングの末、警察沙汰に―スタジオでは相次ぐ閣僚の暴言に続いて今回の不祥事に、長期政権の弊害論が噴出し「安倍さんの人事はダメですね」の声まで飛び出した。
問題の政務官は、自民党の中川俊直衆院議員(46)=広島4区、当選2期。20日(2017年4月)発売の週刊新潮(4月28日号)で前代未聞のスキャンダルが暴露されることになり18日突然、昨年8月就任した経済産業省の政務官を辞任した。
記事によると女性とのスキャンダルが複数ある。その一つが「重婚ウエディング」。中川議員は、1993年に日本大学を卒業後テレビ東京に入社。2001年に父、中川秀直・元官房長官の秘書になり12年(42歳)に父の地盤を受け継いで衆院選に初当選した。
この間、95年に高校陸上部時代の1年後輩の女性と結婚しているのもかかわらず、初当選の翌年の13年に不倫相手の女性とハワイで結婚式を挙げていた。婚姻届けは出していなかったが、厚かましい「重婚ウエディング」だった。
ところが、昨年12月にこの重婚ウエディングの女性ともめたあげく、女性宅のドアーを激しく叩くなどしたため110番通報され、駆けつけた警察官に注意された。記事ではこの行為で警察にストーカー登録されたとあり、これは誤報らしいが警察沙汰になったのは間違いない。妻ががんで闘病中の出来事だった
その3カ月後の今年2月、同僚議員である自民党の前川恵衆院議員(41)との深夜の密会写真がFRIDAY(3月24日号)にスッパ抜かれた。2年にわたる密会を繰り返していたという。前川議員は「会っていたのは打ち合わせのため」と不倫を否定しているが、深夜の打ち合わせを誰が信用するか。
そういえば父親の中川秀直氏も女性問題で官房長官を辞任しており、女性にだらしないのは父親譲りかもしれない。
安倍首相の人事に問題
政治評論家の有馬晴海は「中川議員の女性の話については同僚議員がかなり心配されていた」と言い、自民党内では「報道が事実なら国会議員としてもうダメだろう」と議員辞職が避けられないとの見方が出ているという。
スタジオでは、経営コンサルタントの坂田孝則は「長期政権にならば必ずこうした事態が起きる。国際情勢を見ればこんなことを話している状態ではない」。
評論家の宇野常寛が「いつミサイルが飛んでくるかわからないなかで、こんなことを(国会議員が)やっている今の日本はある意味でノー天気というか現実逃避。それにしても安倍さんは、全般的に人事はダメですね」。
相次ぐ閣僚の暴言に続く今回の前代未聞のスキャンダル。人を見る目のない首相が人事を決めるとこんなみっともない事態が噴出する。