疑惑の本丸「加計学園」問題
最後に週刊文春の「加計学園に流れた血税440億円」。この問題はこれまでも多くの報道がなされているから、ここでは省く。
森友学園問題では、安倍昭恵の説明会見も証人喚問も安倍自らが矢面に立ち、隠し通していきた。だが金額的にも、また安倍との近さからいっても、加計学園の加計孝太郎理事長(65)の大学の敷地払い下げ、獣医学部の新設などの疑惑は、籠池森友学園前理事長のスケールをはるかに凌駕するものである。
今や党内がバラバラになっている民進党にどこまで期待できるか不安ではあるが、間違いなくこれは疑惑のデパート安倍晋三の本丸であるはずだ。週刊文春で前の国家戦略特区担当だった石破茂前地方創生相もこういっている。
「不思議ですよね。なぜ大臣が変わることでこんなに進むのか。新たな条件が出るのか。世間で言われているように、総理の大親友であれば認められ、そうじゃなければ認められないというのであれば、行政の公平性という観点からおかしい」
岸田文雄外務大臣もポスト安倍に意欲を表明した。石破も今度が総理へのラストチャンスであろう。驕る安倍は久しからず。森友、加計に深入りしている妻・昭恵の躓きが、亭主を奈落に落とすことにでもなれば、昭恵は憲政史上まれにみる「悪女」となるのだが。