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週刊ポストの呆れた「朝鮮特需」特集

   ところで、今週も週刊ポストがおかしい。朝鮮半島有事なら日本に「特需」が来るなどという、呆れ果てた特集を巻頭でやっている。

   昔から遠い戦争は買い、近くの戦争は売りという相場の格言がある。ベトナム戦争は遠い戦争だったから「ベトナム特需」があった。だがポストは朝鮮戦争のときも「朝鮮特需」があったではないかという。

   だが、あの戦争は米韓と北朝鮮との局地戦だった。その頃の日本はアメリカの占領下だったから、気分的には遠い戦争であった。

   それに今のような飛び道具戦争ではなく、地上戦が主体だったし、北にはろくに戦闘機もなかったはずだ。だが、今は、北と戦争になれば、アジア全土が巻き込まれ、特需など起きるはずがない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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