北朝鮮をめぐる緊張が高まる中で、きのう19日(2017年4月)朝、宮城県大崎市でミサイル発射の一斉放送が流れた。市は6分後に誤りだったと訂正したが、約600件の問い合わせがきた。このお騒がせには「もしもの時、どう行動するべきか」の問題を投げかけた面がありそうだ。
司会の小倉智昭「驚いたのは、連日これだけ北朝鮮のニュースをやっているのに、600人が本当かと電話したことだね。まず逃げなければならないと思うけどねえ」
放送は2分間で、サイレンが鳴り響き、アナウンスが「ミサイル発射情報」「当地域に着弾する可能性があります」と、となんだか間延びした声でつづいた。機器の整備中に何らかのミスがあったという。
ニュースデスクの笠井信輔「抜き打ちテストと同じ状況が生まれました。言い訳するだけでなく、人がどう反応したかのデータを出す必要があります」
頑丈な建物や地下に避難
東京都が発行したハンドブック「東京防災」の中にミサイルに備えるページがある。近くの頑丈な建物や地下に避難するのが基本で、化学兵器なら口と鼻をハンカチで覆って、機密性の高い建物や風上の高台などへ、核兵器ならまず遮蔽物のかげに隠れる。閉じ込められた時は、近くにある配管などを叩いて居場所を知らせる。これは大声を出すと、危険物質を吸い込む恐れがあるからだという。
小倉「これだけを頭に入れておくだけでもちがう」
山本一郎(投資家、ブロガー)「緊張感を持つことが大事だが、いかに日常生活を守りながらやるか」
日本人一般に「まさか」の気分をぬぐいきれないのは、どうも問題かもしれない。それでもまだ「まさか」なのだけれど。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト