北朝鮮との緊張が高まる中で気になるのは、20万人ともいわれる北朝鮮特殊部隊の存在だ。軍事パレードで顔を黒く塗り、黒いサングラス姿で現れた不気味な男たち。要人暗殺やインフラ破壊を主任務にするという。
司会の夏目三久「原発も標的になる可能性があるといいます」
去年(2016年)11月には金正恩委員長が部隊を視察するなど、強化に力を入れてきたらしい。北朝鮮のテレビは「敵の心臓部にまっ先にアイクチをつきつける」と、物騒な脅し文句を流している。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんは「パレードでは暗視ゴーグルをつけ、銃身を動きやすいように短くしていた。敵地に潜入して破壊工作をするためだろう」と見た。
地上からも原発に迫る可能性
元韓国国防省分析官のコウ・ヨンチョル氏は、三つの標的をあげる。ガス・石油施設、ダム、そして最も狙われる可能性が高いのが原発だ。「核ミサイルの代わりに狙われる可能性」を指摘、車両を盗んで突入、民間人になりすませて接近して襲うなどが考えられるという。原発への脅威は空からでなく、地上からも来るということだ。
元NHKの鎌田靖氏が朝鮮半島の兵力を整理した。韓国軍65万5000人、在韓米軍2万8000人に対し、北朝鮮軍は119万人といわれ、この中に特殊部隊20万人もいて、小型潜水艇や揚陸艇も持つそうだ。装備や質が違うので北の戦力が上回るとは言えないが。
夏目「VTRを流すと、不安をいたずらにあおることになりますが、いますべきことは?」
龍崎孝(元TBS政治部長)「過剰に心配することは、それが北朝鮮の狙いでもある。結論を急ぎすぎてはいけない。一回しっかり考えないと」
北朝鮮有事への対策をこの際、確立させておくべきかもしれない。そこに原発のことも考えなければ。原発の危険がこんなところにもあった。