世界中が注視の中で北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射し、軍事パレードではICBM(大陸間弾道ミサイル)とみられる複数の機体を登場させアメリカを威嚇した。一方、アメリカの原子力空母「カールビンソン」が朝鮮半島近海に到着。沖縄の嘉手納米空軍基地ではF15戦闘機が整列し戦闘態勢に入ったという。
では、北朝鮮の核実験はあるか? アメリカの先制攻撃の可能性は? 番組にゲスト出演した北朝鮮情報専門サイト『デイリーNKジャパン』の高英起編集長は「朝鮮人民軍の創建85周年の今月(2017年4月)25日前後に北朝鮮は核実験を強行する可能性がある」と見ている。
その根拠は、もともと軍事パレードは25日の人民軍創建85周年の行う予定を15日の故・金日成生誕105周年の「太陽節」に前倒し、25日にやることがなくなったためという。
16日早朝に発射した中距離弾道ミサイルも、発射直後に爆発し失敗したと伝えられているが、高編集長は「あえて爆発させてアメリカの反応を窺ったのではないか」とみている。
また北朝鮮は13日の黎明通りの完成式典や軍事パレードに海外の報道陣120人を招待し、「人質状態」になっている間はアメリカの先制攻撃はないと楽観視し、金正恩委員長も姿を現した。
しかし現地に滞在している日テレの記者は22日に帰国することになっており、各国の報道陣も25日までには帰国するとみられる。高編集長はこの前後がもっとも緊迫した状態になるとみている。
米高官「先制攻撃行う用意ある」
アメリカのNBCテレビも「複数の米高官は、北朝鮮が核実験を行うと確信すればアメリカは先制攻撃を行う用意がある」と伝えている。
これに対しスタジオのコメンテーター、読売新聞特別編集委員の橋本五郎は「北朝鮮は確実に核保有国になろうとしていることは揺るがないだろう。ただ中国が必死でそれを抑えようとしている。それを考えると25日前後というのはちょっと早すぎると思う」と反論した。さて、どうなるか?