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ユナイテッド航空より怖いバニラエア「そのうち落ちる」とパイロット

   アメリカのユナイテッド航空内で、搭乗している乗客を自分のところの社員を乗せるために無理やり引きずり下ろすシーンが動画で撮られ、この会社の飛行機には乗らないという人が増えているという。私はそういう無礼なことに出会ったことはないが、もしそうされたら、その飛行機を爆破してやる。

   ユナイテッドではないが、今人気のLCCという格安航空会社バニラエアのパイロットたちが「こんなんじゃ、そのうち落ちるよ」といっているというのだから、こちらも穏やかではない。ここは片道1万円以下というのがウリだそうだ。だが、週刊文春によると、慢性的な人手不足のうえ過密スケジュールだから、パイロットやフライトアテンダント(FA)から、行きたくない、死にたいなどという言葉が出ているそうだ。

   人手不足だから、操縦士の病欠や欠航も増えている。今月(2017年4月)7、8日には成田―セブ便が欠航してしまった。そんな状況なのに、会社は「新規路線を就航する」といい出していて、「もう頭がおかしいんじゃないかとしか思えません」(バニラエアのFA)。2月26日には、新千歳空港から成田空港へ向かったバニラエアで副操縦士が体調を崩し、操縦不能になったという。しかし機長はアナウンスせず、管制官への連絡も行わず、機内電話でFAを個別に呼び出したそうである。

   バニラエアの関係者は「もっとも事故の発生率が高い着陸前の時間に、客室の乗務員が持ち場を離れ、コクピットにいるということ自体が異常」だと話している。週刊文春のいうとおり、「安かろう、危なかろう」で済まされる話ではない。

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