三越伊勢丹「前社長派首切り部屋」の冷酷・・・座る椅子もなく50人以上押し込め
週刊現代が社長追い出しクーデターが起きた三越伊勢丹で、粛清が行われていると報じている。業績が良くなく社長が追い出されたのだから首切りは仕方ないだろうが、追い出し部屋をつくり、部長クラスが数人、課長・係長クラスが20人以上、そのほかを含めて50人以上が押し込められたというのだ。
部屋は椅子が20~30脚ぐらいしかなく、パソコンも全員で3台しかないというから、何人かは立ったまま、スマホでも見てろということか。老舗の三越伊勢丹とは思えないやり方で、社員たちの反発を招いているようだ。それも、追い出し部屋に行かされるのは大西前社長と親しくしていた幹部や社員たちが多いというから、大西派排除のためと勘繰られても仕方ないのだろう。
業績不振、三越と伊勢丹の寄り合い所帯、クーデターの後遺症など、不安要因が渦巻き、社員の士気は上がっていないというが、私はもうデパートの時代ではないと思う。リストラや閉店するよりも、新しい形の百貨を売る箱としてのデパート(この名前も古いね)をどうつくるのか、それを考え出せない限り、消えていくしかないのではないか。