木嶋佳苗の絶望「早期死刑執行を請願」心の奥底に母親との激しい葛藤

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   木嶋佳苗(42)という女性を覚えておいでだろうか。婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけて殺害したと殺人罪に問われ、きょう14日(2017年4月)に最高裁で上告が棄却され死刑が確定した。その彼女が週刊新潮に「東京拘置所から愛をこめて」という手記を寄せている。

   彼女は獄中でも結婚、離婚、再婚をし、房内をパステルカラーのバスタオルで覆い、ベターッと開脚や筋膜リリース、タバタ式などのストレッチを欠かさず、好きなブラジャーや下着を着けながら、優雅に暮らしていると書いている。食欲は旺盛で、いろいろなサンドイッチを作って楽しんでいる。性欲は「考えないわけではないけど性欲で息苦しくなることはない」(木嶋)そうだ。

   自分が犯した罪については触れていないが、自分は無実だと主張しているようだ。だが、彼女は死刑確定後に法相に対して早期執行の請願をするというのである。その背景には母親との激しい葛藤があるようだ。母親は執筆することをやめなければ一切の支援を打ち切る、弟妹や甥姪との交流も禁じると宣告し、彼女がそれを拒否すると敢然と実行したという。

   拘置所内の生活は外部の支援なしでは立ちいかない。木嶋は母親のやったことを「悪意の遺棄」と書いている。それに、父親が母親によって「心を蝕まれた結果、還暦で死を選んだ」ことなど、複雑な家庭や母子の間の愛憎があるようだ。

   木嶋の学歴は知らないが、文章はうまい。拘置所内で多くの本を読んでいるそうだが、もともと書くことが好きで文才もあったのだろう。以前、ジャーナリストの青木理を好きだといっていたが、そのことはここには書いていない。不謹慎かもしれないが、編集者としては、彼女の文才を駆使して、犯罪を犯す人間の心理や行動について書いてもらいたいと思う。

   週刊新潮が以前から告発していた死刑囚・矢野治が告白した2件の殺しについて、ようやく警視庁が動き、遺体を掘り起こして異例の確定死刑囚の逮捕に踏み切った。この事件については以前にも書いているのでここでは触れないが、矢野死刑囚が殺人を告白したのは、殺人容疑で逮捕されれば死刑執行がそれだけ遅れるからだ。命を長らえたいがために自白したが、逮捕されると、その件とは何の話だ、知らねえと話すことを億劫がるようになってきたという。死を前にした人間はあの手この手で死からできるだけ遠ざかりたいために、いろいろなことを考えるのだろう。

   木嶋は手記のなかで、こういっている。「現在、130人程度の死刑確定者のうち約7割が再審請求をしている。その多くは、再審請求中は執行を回避できると信じて形だけの請求を続けている人だと断じてもよいでしょう」

   彼女のこの冷静さはどこから来ているのだろうか。

「死ぬまでセックス」で長生き?心臓病や前立腺がんリスク低下

   このところ何度も書いているが、最近の週刊ポストっておかしくないか。今週のトップは物忘れが激しい人と記憶力が衰えない人の「分かれ目」はどこにあるかという特集だが、目新しい情報があるわけではない。インドに認知症が少なく、カレーに使われるターメリックに含まれるクルクミンが、アルツハイマー型認知症の原因物質といわれるアミロイドβが脳内に蓄積されるのを防ぐ効果があるというのも、これまでいくつか読んだ記憶がある。それとも、私の認知症が進んだので、これはもしかするとものすごい情報なのか。

   右トップは「金庫バカ売れ!?富裕層は現金で貯める」。読まなくても内容がわかるではないか。SEXYグラビアと「死ぬほど死ぬまでSEX」特集はそこそこ充実しているのだが、メインの特集がこうではちと心配だ。

   週刊文春が「死ぬまでセックスは健康にいいのか」という特集を組んでいる。普通、高齢者が激しい運動をすれば心臓病などの発症リスクが高まると思うが、そうではないらしい。世界的権威があるアメリカ心臓学会は、セックスが心筋梗塞の原因になったケースは1%以下で、セックスを活発にしているほうがリスクが少ないというのだ。

   月に21回以上射精をしている人は前立腺がんのリスクが非常に低いというのだが、どうしたらそんなに射精ができるのかね。よほど若い嫁さんか愛人でも持たないとできないと思うのだが。高齢者の体位についてまで触れている。男は正常位での射精時が血圧、脈拍ともに一番高くなるから、女性上位や側臥位がいいそうだ。

   当然だが、不倫は心筋梗塞の発生率が高くなって腹上死の危険が高くなる。家での腹上死はほとんどないそうだ。腹上死してもいいから若い女性と付き合ってみたいものだが、無理だろうな。

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