北朝鮮ではあす4月15日は故・金日成主席の誕生日「太陽節」で、さまざまなセレモニーやイベントを取材させようと海外のメディア100人以上を招待している。きのう14日(2017年4月)は新市街「黎明(リョミョン)通り」のオープニング・セレモニーに連れ出され、金正恩・党委員長が記者団の前に姿を見せた。
この生公開のために、記者とカメラマンは午前4時に起こされ、パスポート、筆記用具、ビデオ以外の携帯電話、パソコン、財布の携行は禁じられ、ボールペンは芯まで出させ、ビデオカメラも徹底的に調べられたという。
セレモニー会場に午前10時に黒のメルセデスの最高級車マイバッハS600が横付けされた。現れた金委員長の黒にストライプが入った人民服は、先の最高人民会議の時と同じだ。壇上で幹部が出迎え、朴奉珠首相の「偉大な金正恩時代の象徴である」というスピーチのあとテープを切った。
あす15日「金日成誕生日」に連続核実験?
黎明通りは金委員長が「1年で造れ」と号令をかけ、44棟4804戸の住宅ビルには近くの金日成大学の教授陣や科学者が住むという。他に公共施設などが60棟ある。
吉永みち子(作家)「北朝鮮が海外の報道機関に見せたいところなんでしょうね」
資材は全部国産で、70階のビルは骨組みを74日、タイル貼り13日で終わらせたという。長嶋一茂(スポーツプロデューサー)は「1日にワンフロア作ったのか」と目を丸くする。
毎日新聞の鈴木琢磨編集委員「北朝鮮はあすの太陽節に核についての重大アピールがあると報じています」
複数の核実験を同時にやるということか。