滋賀県甲賀市が無料で配布したICカード「ICOCA」が、ネットオークションで6万円の値がついたと話題になっている。市が生活困窮者の鉄道利用の助けにと配布したもので、1500円分がチャージされているのだが、オリジナルのデザインの希少価値で、こんな値段がついたものらしい。
「ICOCA」は、「SUICA」「PASMO」などと同じ機能を持つ、JR西日本のICカードで、甲賀市がこれに独自のデザインを施して配布した。
デザインは、黄色地の真ん中にハートを抱えた忍者の可愛いイラストが描かれている。文字は「ICOCA」「甲賀市」と小さな「JR・JR西日本」マークだけとシンプルだ。甲賀は言わずと知れた忍者のふるさと。この忍者のイラストがなかなかで、これも高値を呼んだ理由か。
転売は本来の目的から外れている?
司会の羽鳥慎一「可愛いデザインなんですが、市はちょっと目的とは違う使われ方なので、どうなのかな?となっちゃってる」
高木美保(タレント)「生活の支援という意味では、高く売れて生活費になるんならという考え方もあるんですけど、市内で使ってという感覚とは違う」
羽鳥「買う方はマニアというか、こういうもののファンですから、オークションで売るというのも一つの方法ではある」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「1500円じゃなくて、6万円が手に入ったわけでしょ」
羽鳥「買う方はそれだけの価値があるとみているから、やったと」
玉川「工夫できるんじゃないかな。例えば鉄道ファン、鉄オタ向け限定のものを作ってオークションで換金してもらって......」
羽鳥「これが違法なのかどうか、というと、違法ではない!」
宇賀なつみアナ「そうなんです。(弁護士によると)自治体の趣旨に沿ってはいないが、転売に違法性はないと」。さらに甲賀市役所は、「転売禁止と書くと、余計にやる人が増えると思って、あえて書かなかった」のだそうだ。
羽鳥が「転売禁止」などのボードをさして、「人間心理ですね。趣旨には合わないが、違法性はない」
高木「マニアは買っても使わない。飾っておいたり......」
玉川「昔テレホンカードの希少品が高値になったように、希少価値のあるものをあえて作って、そういう方々に配ってもいいんじゃないの」
羽鳥「今回は意図が違うからちょっとどうかと思いますけど、アイデアがあればそういったこともできるかも」
いやいや、いかに困窮者支援といったって、自治体がオークションの片棒を担ぐようなことはできないでしょう。