「いやあ、疲れました」と言いながら体操男子の内村航平選手(28)がきのう9日(2017年4月)、日本選手権10連覇を達成した。後輩の白井健三選手(20)らとの新旧白熱の戦いだった。
内村は去年(2016年)8月のリオ五輪で個人総合金メダルをとったが、この演技中に腰を痛め、きのうが8カ月ぶりの大会出場となった。この間、11月に日本体操界初のプロ選手となり、競技ルールの改正もあって、さまざまなプレッシャーのかかる大会だった。
3位から最後の鉄棒で逆転
内村は予選の平行棒でバーを握りそこね、4位と出遅れた。きのうの決勝では5種目を終えたところで3位だったが、最終種目の鉄棒で難度の高いカッシーナや着地をきめて逆転優勝を果たした。「鉄棒は今までで一番悪い出来で、途中で自分でも笑いそうになりました」「きのうの出来では負けても仕方ないなと思いました」と振り返った。
これで内村は個人総合で大会39連勝にもなった。「ここでまた勝ってしまった。期待にこたえ続けなければならない。いやあ地獄ですよ」と話した。後輩たちとの競争については「尊敬できる後輩たちです。ベテランの味を出して、若手にもしっかり示せる体操選手になりたい」と自分を戒めていた。
司会の小倉智昭「自分でも若手とかベテランとかの言葉を使うようになりましたね」
森本さやかリポーター「どこまで記録を伸ばすか楽しみです」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト