「社会人つらい」「早起きが無理すぎ」「飲み会はいいから、早く家に帰して」「もう辞めたい」「昨日入社式、もう2人同期辞めた」......新社会人としてのスタートから1週間、ネットでは早くもこんな悲鳴があがっている。いつものこと? いや、今年ならではの特徴があるそうです。
街で新社会人に聞くと--やる気は? 「120%」と笑うリクルートスーツの女性。似たような声が多い中で、「ネクタイしめなきゃいけないから、大変。仕事覚えられるか不安」(公務員、男性)、「満員電車で仕事辞めたいと」「早起きが辛くて」(保険会社、女性)なんてのもある。まだ学生気分、といえばその通りだが、本当に辞めちゃった人もいた。
筆者の知人の話だが、Aさん(23)は、仕事を始めたのが3月末からで、1週間で退職した。10社以上の面接を受け、都内の家電量販店に就職した。最初は上司が優しく教えてくれていたが、途中から「これやれや」といい加減な対応になってしまい、接客のタイミングで悩んでしまった。鏡で練習してもうまくいかず、精神的に参ってしまった。現在は友人宅に居候してアルバイト先を探しているのだと。
空前の売り手市場で、理想とのギャップ大きい
就活コンサルタントの谷出正直さんは、「空前の売り手市場になっていて、就職がしやすい状況にある。実際にやる仕事が、当初思い描いたものと違う、理想と現実のギャップ」という。そんなもの、昔から変わらないだろうに、今年の特徴があるという。
街で聞いた「辞めたいと感じる瞬間は?」では、「理想と現実が違う」「(忙しくて)外にランチに行けない」「上役が世話をしてくれない」など。谷出さんは、「電通社員の過労死事件で、つらいことがあるとブラック企業だと思う」傾向が強いそうだ。
石原良純「つらいと思ったら、ブラック企業だと思う? 自分が間違ってるとは思わない?」
司会の羽鳥慎一「そういうこと」
住田裕子(弁護士)「学生気分が抜けてない。みんな華やかな仕事を喜ぶ。現場仕事だと、こんなはずじゃなかった、となる。本当は現場が大事」
石原「僕らより今の学生の方がしっかりしてるイメージなんだが......」
羽鳥「テレ朝は?」
宇賀なつみアナ「まだ研修中で、配属が決まるのはゴールデンウイーク明け。ま、理想と現実が違うのは当たり前。最初の3カ月はきつかった」
羽鳥「女性アナの仕事いいなと思うけど、テレビに映ってるのは2割くらい」
宇賀「とりあえず3カ月は頑張ってほしいですね」
住田「最初の1年なんて馬鹿にされるし、仕事もできないし」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「入社の時、『何やりたい』と聞かれて、『ドラマ、バラエティ。ワイドショーだけは嫌です』と言ったら、1週間後の配属がここだった。『モーニングショー』。それからずっとですよ。今はこれが生き甲斐(大笑い)。そんなもんなんですよ」
羽鳥「理想と現実、ありますけど、もう少し頑張ると、いいことがそのうちあります」(笑)
1週間で辞めちゃうなんて、何やってもダメだろうね。