北朝鮮が今朝(2017年4月5日)午前6時42分、東海岸から弾道ミサイルを発射したが、数十キロ飛翔して日本海に落下したという。距離が短いことから失敗した可能性もある。明日の米中首脳会談への牽制は明らかだが、この会談の行方がますます注目されることになった。
米のトランプ大統領と中国の習近平国家主席との会談は、明日6日行われる。場所は2月の日米首脳会談と同じフロリダの別荘。さすがにゴルフはしないというが、会談の最重要テーマが北朝鮮問題であるのは確か。
トランプ大統領、北朝鮮への単独介入を示唆
これに先立ってトランプ大統領は2日付の英・フィナンシャル・タイムズ紙に、「もし中国が北朝鮮問題を解決しようとしなければ、我々が行う」と語った。アメリカの単独介入とも取れる発言だ。
また、マティス国防長官も、「北はかなり無謀なやり方で進んでいるように見える。断固として阻止しないといけない」(3月31日)。ティラーソン国務長官は「北の核計画の脅威が高ければ、軍事行動もあり得る」(3月17日)と、いずれも、先制攻撃をうかがわせる発言をしている。
北がこれに対抗してミサイル打ち上げたものとみられる。さらに、米の偵察衛星の画像解析で、6度目の核実験の準備が整ったとも見られている。朝鮮中央テレビは、「アメリカの望むいかなる戦争にも、対応する意思も能力もある」と意気軒高だ。
今日のミサイルについて米太平洋軍は、「準中距離ミサイル」と発表した。「中距離ミサイル」は射程1500キロ、ほぼ日本全土が射程に入るが、辺真一氏は「準」というのは聞いたことがないという。1500キロより短いのか、あるいは「失敗した」とも言えると。北朝鮮は先月6日、4発の中距離ミサイルを同時に打ち上げて、技術の進歩を誇示したばかりだったが......。