「けさ(2017年4月5日)は、新聞のテレビ欄とは若干違う放送になるかも知れません。というのはつい1時間前、北朝鮮が午前7時20分ごろに日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと韓国軍の合同参謀本部が発表しました。聯合ニュースが伝えたものです」と司会の小倉智昭が報告した。ゲストには元TBSの政治部記者でジャーリストの山口敬之氏が出演した。
あすの米中首脳会談前に挑発
小倉「山口さんは以前からきょう(5日)からミサイルを発射する可能性があるとおっしゃっていましたね」
山口「米中首脳会談があす(6日)から始まります。これまでの北朝鮮のリーダーは中国の顔に泥を塗るような行為はしていませんでしたが、金正恩氏はそれとは違い、中国にもキバを向け始めていましたので、会談の直前か最中にミサイルを発射するか、あるいは核実験をするのではないかと見られていました」
ニュースデスクの笠井信輔「北朝鮮はいま、どれくらいひっ迫しているのでしょうか」
山口「アメリカは金正恩氏の斬首作戦を選択肢の一つにしています。その脅迫に負けないという姿勢を示しています。これに対しアメリカは、北朝鮮がまた何かやると、今月(2017年4月)にもアクションを起こす可能性が高まっているというのが政府関係者の間で一致した見方です」
米が作戦実行すると韓国と日本は?
一番大きいアクションとは――「斬首と限定空爆です」と山口氏は予測するが、「中国が金正恩を亡命させ、新しいリーダーに入れ替えれば危険な作戦はしないですみます」
笠井「斬首計画という話を聞きますと、とても驚きます」
デープ・スペクター(テレビプロデューサー)「無理じゃないですか。非現実的すぎると思います。トランプ大統領は挑戦に乗りやすいところがありますが、幸いに政権の中に信頼できる軍事関係のアドバイザーたちがいます。彼らは良く知っているから冷静だと思います」
小倉「それにしても、トランプさんが口先だけでなく、本当にこの作戦を実行すると、一番困るのは韓国や日本ですね」
危険なアクションが実際に起きないように願いたい。