森友学園が建設予定していた小学校の施工業者「藤原工業」(大阪府吹田市)が、総額約21億円のうち約15億円が未払いになっているとして、学園を相手に今週(2017年4月4日~)にも支払いを求める訴訟を起こす。すでに前理事長の籠池泰典氏の自宅・建物などの仮差し押さえを大阪地裁に申し立て認められている。
仮差し押さえとは、裁判を前に不動産などを処分できないように一時的に財産を凍結すること。もし、森友学園が敗訴した場合は、自宅とともに競売にかけられ手放さなければならない可能性が出てくる。売却された場合はどれくらいの値段になるのか。
籠池氏の自宅土地売っても約3800万円
地元の不動産業者に聞いてみると「地域的には非常に人気のある地域ですが、籠池さんのところは奥に入り込んでいますので、地価より相当厳しい価格にならざるを得ないかなと思います。(周辺は坪)80万円前後ですが、7~8割まででしょうね」と話す。
「とくダネ!」が試算してみると、「80万円×8割×60坪(自宅の敷地の広さ約200平方メートル)=約3800万円」となる。未払い金15億円のほんの一部だ。
藤原工業の藤原浩一社長は「籠池さんに騙されたということは理解して頂いたと思っています。(籠池氏からの連絡は)ないですね。寂しいばかりです」と気を落としている。
司会の小倉智昭「今回、改めてお金の問題が出てきました」
安田洋祐(経済学者)「いろんな問題がありますが、そもそも学校ビジネスとして相当ずさんだったという印象がありますね。施工業者にとっても未払いになり、学校が取り壊される可能性もあり、やっておられないですよねえ」
小倉「敗訴した場合は裸一貫になってしまう可能性があるわけですね」
開校計画が頓挫し、これから本当にどうなるのか。