国有地の超格安売買という異例の扱いを国や大阪府からされた「森友学園」疑惑で、不正追及を受けて「籠池夫妻が恨み節の連発です」とキャスターの菊川怜が伝えた。安倍首相を名指しての猛反撃に出た。籠池泰典氏は理事長を退任したが、自身の事実暴露行為を「籠池砲」とよんで抵抗を続けるつもりらしい。
籠池氏は3月16日(2017年)の幼稚園卒園式で登壇し、「宇宙戦艦ヤマトの砲塔より大きい籠池砲を出しますよ」「私の言葉一つで政権を倒して、公衆の面前でいけば必ず倒れる」とぶちあげた。その3時間後に小学校建設予定地を訪れた与野党議員の前で「安倍首相の昭恵夫人から現金100万円の寄付をもらった」と暴露したのだった。
逮捕恐れ、態度一変
それまで熱烈な右派保守主義者で、園児たちに「安倍首相頑張れ」と叫ばせるほど支持していたのがなぜ一変したのか。そのわけは同じ卒園式での籠池夫諄子さんの発言にあからさまに表れた。「理事長(籠池氏)は半年以上ブタ箱に入れられそうです。安倍首相は自分がブタ箱に入れと言いたい」と、怒りも露わ。補助金の不正受給や国会発言を自民党が偽証罪に問う構えをちらつかせていることにいらだち、憤慨していた。
教育勅語を礼賛する保守同士の仲間割れといった様相が強まる。籠池氏は「ずっと黙ってきました。いま命を狙われているんですよ」とも言い、諄子夫人は「昭恵さんに助けを求め、きょうも電話しましたが、もう遅いと言われた。降参です」と告白した。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト