豊かな時間を過ごし消費を促そうと、政府の肝煎りで2度目を迎えた3月31日の「プレミアムフライデー」。さて、どれほど浸透したか『スッキリ?』が取り上げた。
プレミアムフライデー事務局の調べによると、1回目(2月24日)の成果は、商店などの売り上げが「アップした」27.7%、「変わらない」69.1%、「減少」3.1%で、一定の成果が上がったとしている。しかし早く退社した企業・社員はわずか17%で、浸透はこれからといったところだった。
では、忙しい年度末の決算月と重なった2度目の先週金曜日はどうだったのか? 東京・有楽町のレストランに午後4時ごろ訪れたところ...
IT企業の管理職は「プレミアムフライデーと言われているので、積極的に活用してみようと担当部署の皆で出てきました」。通信会社の社員は「午後6時までの3時間をこういう集まりで一致団結できて、3時間以上の価値が生まれるかなと...」。
このレストランは1回目より予約数は減少したものの、通常の金曜日に比べ2度目は1.5倍だったという。
1週間前倒しした会社も
一方、「我が社はオリジナルで決めた」という企業も。音楽配信会社の『USEN』(東京・港区)は年度末が多忙のため1週間前倒しし、3月24日に実施したという。社員は「前倒しすることで取り易くなった」と好評だった。
元アナウンサーの高橋真麻(タレント)は「盛り上がって皆で休みましょうはいいんですが、会社員をやっていた自分の身からすると、それだったら有給を増やしてほしいとか、自分の好きなタイミングで早く上がれたらうれしいなと思ったりもしますね」とちゃっかりし過ぎの意見を。
一方、読売新聞特別編集委員の橋本五郎が渋い顔で「カネを使わせようという発想がね」。これには司会の加藤浩次が「ちょっとカネ使いいましょうよ、回しましょうよ」と反発していた。
それにしても「担当部署皆で」「一致団結」など活用の仕方が会社の延長線上で、豊かな時間を過ごすことになるのかどうか。