学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の問い合わせに対し、安倍首相の昭恵夫人付だった職員が返信に使った封筒は政府の公式なものだった。「モーニングショー」が民進党関係者から入手した封筒は、籠池理事長宛てになっていて、差出人として印刷された「内閣総理大臣 官邸」の横に、手書きで「夫人付 谷査恵子」とある。
元文部官僚の寺脇研さんは経験からいって「これはもう公務ですよ。封筒は公的なことにしか使わない」と言う。
吉永みち子(作家)「誰が見ても公務で、公務でないということに無理がありますよ。政府は総理に関わるので何が何でも認めないつもりなんでしょうね」
切手140円分の分厚い文書
司会の羽鳥慎一「(こういうものが)政府が否定しては出てきて、否定しては出てきてですね」
青木理(ジャーナリスト)「谷さんは(夫人付として)一生懸命にやっていただけなのに、切り捨てるのは政権としていいのかという問題もあります。どこかで整理しないと矛盾だらけですよ」
封筒の消印は「11月28日」とあり、何年かは読めない。谷さんの任期からすると、土地取引に関わるやり取りがあった2015年か、昭恵夫人が幼稚園で講演した2014年となる。どちらかで官邸の封筒を使ってやり取りすることがあったわけだ。
封筒の中身はわからないが、貼られた切手は140円分。重さ50グラム超から100グラムで、「何が言いたいかというと、なかなかの量が送られていたということです」(羽鳥)
安倍首相が言うように、単に「ゼロ回答」ならばこれほどの分厚い文書・資料を送る必要があったのか。安倍首相側は籠池側にヤバい証拠をまだまだ握られているのではないか。政府・自民党は籠池理事長を証人喚問での偽証罪に追い込もうとしているが、口封じ作戦が裏目に出ているようだ。