千葉県我孫子市の排水路の草むらで、ベトナム国籍の松戸市立小学校3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体となって見つかった殺人・死体遺棄事件で、遺体が発見される2日前にインターネットの掲示板に不審な書き込みがあったことがわかった。
リンちゃんは24日(2017年3月)午前8時ごろに登校したまま行方不明になり、26日朝に自宅から10キロ離れた草むらで衣服を身につけていない状態で発見され、首には絞められた跡があった。27日には現場から十数キロの茨城県坂東市の利根川河川敷でランドセルが、きのう28日には500メートル先にリンちゃんのものとみられる衣服が見つかった。手首には縛られたような痕があり、何者かが連れ去った後に車などで拘束した疑いがあるとみられている。
書き込みは行方不明当日の夜
不審な書き込みがあったのは24日午後9時5分、リンちゃんが行方不明になった当日の夜で、まだ行方不明について公開されていなかった。遺体が発見されたのはさらに2日後のことだ。
内容は「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」と書いており、まるで今度の事件を知っているかのようだ。他にも女の子への強い執着をうかがわせる投稿が複数あった。元警視庁刑事の吉川祐二氏は「犯人か、犯行を知る人物が投稿した可能性が大きい」とみる。
司会の羽鳥慎一「関連があるかどうかは、まだわかりませんが、ただタイミングをみると・・・異常性を感じざるをえない内容ですね」
浜田敬子(前アエラ編集長)「時間と内容をみると、偶然とは思えません。発信元をたどれば、大きな手掛かりになると思います」
青木理(ジャーナリスト)「いわゆる劇場型というか、自分の犯行を誇示したい意図なのか、あるいはネット時代特有の気軽にというか、深い考えもなく書き込んだのか」
悲惨な事件の核心への包囲網が次第に狭まってきたか。