大相撲を日本に取り戻した感動の一番!新横綱・稀勢の里、ケガを押して逆転優勝

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   「おかげさまで優勝することができました」。26日(2017年3月)の大相撲春場所の千秋楽で、新横綱・稀勢の里が左肩のケガを押して、奇跡の2場所連続2度目の優勝を逆転で果たした。

   貴乃花以来の22年ぶりの「新横綱優勝」への期待がかかった13日目、横綱・日馬富士との一番で土俵下に転がり落ち左肩を負傷。そのまま病院に直行した。翌日、ケガを押して出場した横綱・鶴竜との一番ではわずか2秒で敗北し12勝2敗。

   千秋楽の対戦相手、モンゴル出身の大関・照ノ富士との本割では右の突き落としで破り13勝2敗で並び、優勝決定戦でも右で抱えた捨て身の小手投げで逆転優勝を飾った。

賜杯受け取り、痛みで顔しかめる

   痛みを感じなかったのか。本人は「あり得ない力が出た」と話す。しかし重さ40キロの内閣総理大臣杯を受け取った稀勢の里が痛みで思わず顔をしかめた。

   相撲リポーターの横野レイコは「長いこと相撲を見てますが、あれほど感動した相撲はなかったですね」と次のような感想を。「千秋楽の朝、稽古を見に行ったんですよ。普通は14日間戦ってきて千秋楽は稽古場に出ない力士が多い中、稀勢の里関が稽古場に出ていた。左肩にテーピングをしていなかったので紫色にうっ血していたのが見えた。これでは2番勝つのは無理だと思ったんです」。

   残る3横綱、白鵬は5日目に休場、鶴竜、日馬富士は共に5敗と不甲斐ない負けぶり。国技をモンゴルに奪われた感のあった大相撲を日本に取り戻した歴史に残る一番だった。

文   モンブラン
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