昭恵夫人100万円寄付「もらった」「いや渡してない」・・・奇妙な逆水かけ論

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   のべ4時間超にわたる23日(2017年3月)の国会証人喚問で、籠池泰典理事長が最も微に入り細にわたって説明したのは、昭恵夫人から手渡されたという100万円の寄付金についてだった。寄付があったのは2015年9月5日、昭恵夫人が講演のため訪れた森友学園の幼稚園でだったという。

   「控室として利用していただいた園長室で、私と対面していただいた時に、昭恵夫人が同行したお付きの人に席を外すようおっしゃったのち、私と二人きりの状態で、『一人でさせてすいません』『どうぞ安倍晋三からです』というふうにおっしゃって、寄付金として封筒に入った100万円をくださいました」

   その4時間後、昭恵夫人はフェイスブックで「私は籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。私は講演などの際に秘書に籍を外してほしいというようなことは言いません。秘書2名にも確認しました」と真っ向反論した。

説得力ないフェイスブックでの反論

   コメンテーターの伊藤惇夫氏(政治アナリスト)は次のように指摘する。「籠池さんは告発されることを覚悟のうえで(証人喚問の席で)しゃべっている。それに対し昭恵夫人はフェイスブックで反論するのはバランスに欠けます。反論するなら、記者会見か、場合によっては国会の場できちっと説明された方がいいですよ」

   金をめぐる普通の水かけ論は、「ちゃんと支払った」「いや、もらってない」というものだが、これは「もらった」「いや、渡してない」とまったく逆だ。もらっていないものを「もらった」と言ったりするものだろうか。安倍首相が知る以上に昭恵夫人と籠池一家とは関係が深いのかもしれない。

文   モンブラン
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