待機児童の解消が急務と言われる中で、わずか一握りのご飯にスプーン一杯の2種類おかずしか園児に提供していなかった悪質なこども園が物議をかもしている。
兵庫県と姫路市による抜き打ちの特別監査で粗雑でずさんな実態が発覚したのは、姫路市にある私立認定子ども園『わんずまざー保育園』(小畑育子園長)。
「いつもお腹をすかして帰ってきた」と保護者
姫路市が撮影した皿に盛り付けられた給食の中身を見ると、育ち盛りの園児にわずかなご飯にスプーン(大)一杯分の2種類のおかずというお粗末さ。子どもを通わせていた保護者は「あれ(写真)を見たら絶句しました。子供に謝ってほしい」「今考えるといつもお腹をすかして帰ってきた」と悔しがる。
園児の栄養よりも保育園の利益しか念頭になかったのだろう。小畑園長は「残飯が出ることがもったいないと思い給食の量を減らすように指示していた」と説明している。しかも特別監査の担当者によると、「残したご飯は冷蔵・冷凍保存し、後日解凍して出していた」という。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト