給食のおかずスプーン1杯だった「こども園」 非正規で入った保護者泣き寝入り

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   育ち盛りの園児たちに給食のおかずをスプーン1杯しか与えていなかった「認定こども園」が問題になっている。「4歳の娘の身長と体重を毎月記録していたのに1か月で1キロも減った」と怒る保護者もいる。

   兵庫県姫路市の私立認定子ども園「わんずまざー保育園」で、46人の定員に対し68人の園児を受け入れていながら、給食分は定員数だけで、1人当たりの量を半分から3分の1に減らしていた。保育士は「子どもたちはきょうもこれだけかと、すぐに食べ終わってしまう。お腹1杯食べさせてあげたいと思っても出来なかった」と胸の内を語る。驚くのは、食べ残したおかずを冷凍保存し、後日解凍して出していたという。

   問題が発覚したのは先月(2017年2月)の姫路市の抜き打ち監査だった。この他にも保育士は実際には10人なのに13人いると報告し、架空配置や架空勤務などの違反もあった。

幼稚園プラス保育所の機能で人気

   こども園とは、幼稚園と保育所の2つの機能を備えた施設で、幼児教育を受けながら保育時間を延ばすことができる。この園も午後7時半まで預けられるので共働きの保護者から人気だった。

   このためか、入園希望者は後を絶たなかったという。木幡育子園長は「預かってもらえないと困るという保護者さんには事情を話して預かりました」と語る。非正規で入った保護者の1人は、うしろめたさで問題を訴えることはできなかったと話す。

   司会の羽鳥慎一「おかずをみると、ひどいと思いますね」

   青木理(ジャーナリスト)「(このこども園は)困っている人たちを助けようとするよりも、たくさん入れてお金儲けをするのが目的だったのか」

   リポーターの原元美紀「保育士のみなさんはお金儲けだといっていますが、一方で助かったという保護者もいます」

   青木「結局は待機児童の問題を何とかしなければ、ということになります」

   羽鳥「姫路市から運営費として年間5000万円受け取っているといい、市は刑事告訴を検討しているそうです」

   こども園に認定した兵庫県は月内にも認定を取り消す方針だ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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