サウジアラビアのサルマン国王が12日(2017年3月)、46年ぶりに来日した。その随行員なんと1000人とか。オイルマネーによる「サウジ特需」と期待されたが、果して効果はどうだったか。「モーニングショー」は随行員の買い物に密着した。
黒塗りのハイヤーで銀座や秋葉原に立ち現れる王子もいたが、なかなか取材をしてもらえない。その中で1人の中年男性が応じてくれた。目当ては日本製の電化製品。まず、秋葉原を訪れた。店内にはアラビア語で「歓迎」の文字が目立つ。最初に向かったのはカメラ売り場。「これはキヤノンですか。キヤノンが欲しいのです」。1品を見つけ「この数字はいくつ? サウジのお金ではいくら?」。通訳「日本の1万円を3枚出せばお釣りがきます」。うーん、少し迷って、今度はアラビア語対応のカメラをみると15万円もする。「さっきよりも高い」と結局、カメラは諦めた。
しっかり値切った
次は無線機の店へ。気にいった商品があり「これ以上、安くなりませんか」。店員「少しは値引きしましょう」。さっそく値切り交渉が始まり、2000円引きの5万7000円で成立した。中国人の「爆買い」と違うようだ。
司会の羽鳥慎一「買い物、どう思いましたか。バーンと全部買うのかと思ったら、イメージが違いました」
菅野朋子(弁護士)「期待していたのですが。意外でした」
羽鳥「値引き交渉もしていましたし。本当にお金を持っている人って、結構シビアだったといいますよね。ただ、お店の方は爆買いしてほしかったと思いますが」
爆買いが見られなかったことについて、サウジアラビアに詳しい鷹鳥屋明さんは「今回は『公務中心』で過密スケジュールのため、ゆっくり買い物する余裕がなかったのでは」とみる。街頭インタビューでは、「玉の輿」に乗りたいという女性もいたが、青木理(ジャーナリスト)は「サウジアラビアでは女性の人権が非常に制限されている。玉の輿といっても相手にしてもらえないと思います」といっていた。