まじめで深刻だがタイトルがあれなベストセラー
『夫のちんぽが入らない』(祥伝社)という本が13万部を超えるベストセラーになっている。変わったタイトルだが内容はいたってまじめで深刻なのだそうだ。
著者はこだまさんという主婦。交際期間を含めて20年も彼と一緒にいるのに、彼女の中に夫のアレがどうしても入らないというのだ。
「一体どういう状況なのか。多くの読者は『サイズの問題なのでは?』と推測するかもしれない。確かに、『夫のちんぽはかなり大きいほう』だそうだがそれだけではない。大学生のときに知り合ったこの夫婦が初めて交わろうとしたとき、そこにはなぜか『行き止まり』があったのである。
〈まるで陰部を拳で叩かれているような振動が続いた。なぜだか激しく叩かれている。じんじんと痛い。(中略)やがて彼は動きを止めて言った。『おかしいな、まったく入っていかない』『まったく? どういうことですか』『行き止まりになってる』〉
結局、二人はこの日、セックスをすることができなかった。その後も挿入はできずに『手』や『口』でする日々を送る」(週刊現代)
こんなことが実際にあるのか? 産婦人科医の早乙女智子氏はこう解説する。
「この小説の中では、他の男性とはセックスできるのに夫だけはできないようですが、ペニスの勃起の角度、太さ、体位など、様々な要因でそういうことは起こりえます。
局部に『切れグセ』があると、挿入しようとする度に出血してしまい、小説のようにセックスを控えるようになることもある。また女性はホルモンバランスが崩れると粘膜が乾燥してきて、濡れにくくなり、膣が閉まってしまうと、どうしても『入らない』という場合もある。ただ、こうしたケースは非常に稀です」
このように結婚しているがセックスをしたことがない、できない夫婦を医学的には「未完成婚」と呼ぶそうだ。
夫は、風俗に通って性欲を処理しているというが、筆者は見て見ぬふりをしながら、心の中では嫉妬の炎が燃えていることも隠さず書いているという。こちらも村上春樹を読み終わったら読んでみよう。