ハンソル氏は次の「標的」
ハンソル氏らが置かれた状況は微妙だ。昨年亡命した元北朝鮮駐英公使テ・ヨンホ氏は「金正恩の立場からは、キム・ハンソルも消えなければならない存在」という。次の「標的」であるのは間違いない。事件の後、マカオの自宅では家族の姿が見えなくなったと伝えられてはいた。
では、ハンソル氏らはいま、どこにいるのか。HPはハンソル氏らの脱出や所在についてはこれ以上公開しない、としているが、その後に、「一つの家族の人道的避難を後援したオランダ政府、中国政府、米政府とある匿名の政府に感謝を表す」とあった。
オランダは、駐韓大使が駐平壌大使も兼任していて、中立国として接している。また中国は、マカオからの脱出に関わった? では米の役割は? 匿名の国とは?
藤森祥平アナ「千里馬民防衛という団体を取材したのですが、返事はなかった。韓国のメディアは、匿名の政府は台湾で、ハンソル氏はすでに2月15日(正男氏殺害の2日後)台湾に渡っていると伝えています。事実かどうか」
夏目「危険を冒してまで、なぜ公開したのか?」
竹内薫(サイエンス作家)「4か国の名前を挙げているのが重要。今後北朝鮮がハンソル氏を殺そうとすると、これらの国と対立することになるぞと、けん制する狙いではないか」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト