職歴や学歴もウソだった森友学園理事長 リスク恐れる与党、参考人招致を拒否

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   国有地の異常な安値払い下げから始まった、大阪の学校法人森友学園の疑惑・ウソ――今度は、籠池泰典・理事長の学歴や経歴にまで及んだ。国会では連日、野党が理事長の参考人招致を求めているが、なぜか与党は拒否。「何を言い出すかわからん」と恐れているらしい。

   昨日(2017年3月8日)明らかになったのは、籠池理事長が2014年に大阪府に提出した経歴。これが事実と違ったというのだ。提出資料では、籠池氏は1976年4月、自治省(現・総務省)から奈良県に出向となっていたが、総務省は「採用した事実はない」と確認。奈良県によると、籠池氏は77年4月の新卒採用だった。

   なんで「自治省」が出てくるのか。また、学歴も資料では、関西大「法学部」卒となっていたが、実際は「商学部」卒だった。商学部では不足でもあったのか?

   また、現在建設中の小学校に関して、森友学園が先月22日大阪府に提出した雇用予定の職員リストに、本人に無断で大阪府の公立小学校の校長の名前が記載されていたことが発覚した。なぜ、こんなつまらないウソを積み重ねるのか。

   地元の大阪府民は厳しい。「教育者としてはおかしいよね、絶対。ウソが多すぎる」「どこまでウソで塗り固めて。教育業界から撤退すべき」

   松井大阪府知事も、「経歴の詐称ではないと主張しているようだ。昔アルバイトが作った資料が間違っていて、そのまま記載してしまったとしている」。府教育庁は今日(9日)、小学校を視察して、理事長らにただす方針というが、松井知事はすでに、「4月開校は無理」といっている。

「何を言い出すのかわからない」籠池理事長

   国会では昨日、この問題で籠池理事長を参考人として招致するよう民進党など野党が求めたが、自民・公明は拒否し続けている。自民の竹下亘・国対委員長は、「話が面白いから、テレビや週刊誌で取り上げるから、国会で議論しろと、それは違うだろう」といった。が、聞いていた記者たちの誰一人、「それは違うだろう」とはいわなかった。まさに御用聞き。

   自民党は、「違法性のない問題で民間人を呼ぶ」ことに慎重だという。が、例の鴻池祥肇・元防災相に渡そうとしたのは「商品券だった」と蓮池氏は認めている。商品券は違法になると法務省の答弁があった。が、自民党は応じない。なぜか。

   ある自民党幹部は、「籠池氏は何を言い出すかわからない。そんなリスクを抱えたくないというのが、自民党の本音だ」という。また、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「公明党がカギを握る」という。公明党は都議選を重視しているので、世論の動向次第で(招致拒否が)都議選にマイナスと判断したら、転換する可能性がある、というのだ。「自民だって、変わるかもしれない」

   JNNの世論調査では、籠池氏らの参考人招致を、「行うべき」が76%、「必要ない」は16%だった。つまり、野党とマスコミが叫び続けないといけないということだ。

   ここまで丁寧にデータを並べておきながら、「あさチャン」は今日もコメントなしだった。これがあの「報道のTBS」かい?

文   ヤンヤン
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