国有地を異例の格安で購入した森友学園の小学校入学説明会がきのう5日(2017年3月)、大阪府豊中市に建設中の校舎内で開かれた。参加した保護者は6~7人で、身分証明書を提示し、財布や携帯電話を学園職員にあずけたうえで、さらにポケットの上から触られるボディーチェックを受けてから入場させられた。
説明会は君が代斉唱で始まり、「日本人の精神」を教育理念として強調する担当者は名前を名乗らなかったという。籠池泰典理事長は不在で、どうやら籠池氏の長女らしい。配られたパンフレットは「名誉校長」を辞任した安倍首相夫人・昭恵さんの写真や挨拶部分が紙でおおわれていた。
学園側が一方的に資料を読み上げた後、最後に保護者から校歌への質問が出た。校歌は「あゝ青春の胸の血は」という、同名の映画もある舟木一夫の歌謡曲。「歌謡曲を校歌にするのは聞いたことがありません」と教育評論家の尾木直樹さんも語る異例の話だ。森友学園は舟木さん事務所の許可はとったとしているが、レコード会社は取材に「許可したかを調査中」と答えた。
愛知の中高一貫校に否定された「推薦進学枠」
司会の羽鳥慎一「ほかにも新たな疑惑が出ています」
森友学園は学校の設置認可を審議する大阪府に対して、愛知県にある海陽学園が運営する中高一貫校への推薦進学枠の提供で合意したと届け出た。これで児童集めのPRにする気らしいが、海陽側は「まったく事実無根。やり取りをしたこともない」と否定したのだ。こんな危なかしい学園を国が超優遇するとは、疑惑は深まるばかりだ。
森友学園の小学校には1、2年生160人の募集に予定者はいまのところ45人という。