トランプ大統領、記者夕食会に欠席予告 メディアと全面対決の様相

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   トランプ大統領は昨日(2017年2月26日)、ツイッターに「今年の記者夕食会には参加しない。みなさん素晴らしい夕べを!」と書き込んだ。先週末には、ホワイトハウスのスパイサー報道官が、会見からCNN、ニューヨークタイムズなどを排除して記者会が抗議する事態になっており、メディアと全面対決の様相だ。

   この夕食会は、ホワイトハウス記者会主催で、1921年から毎年4月に行われる年中行事で、大統領がひねりを効かせたスピーチや演出で記者たちとやりあうのが見もの。昨年はオバマ大統領が、選挙戦で旋風を起こしていたトランプ氏に言及した。

   「彼(トランプ氏)は長年世界中のリーダーと会ってきた」と並べた名前が、「ミス・スウェーデン、ミス・アルゼンチン、ミス・アゼルバイジャン」で、トランプ氏が運営してきた美人コンテストを持ち出して、爆笑を誘った。

   06年のブッシュ大統領は、そっくりさんと登場して愉快な掛け合いを演出した。そんな場を、トランプ大統領は欠席するという。ホワイトハウス記者会との対決姿勢を、支持者にアピールするためとみられる。ともあれ前代未聞だ。

CNN、NYタイムズを会見から締め出し

   またこれに先立って、大統領はCNNやニューヨークタイムズなどの報道を「偽ニュースだ」と非難。24日の報道官会見から締め出した。これに抗議して、出席を拒否したメディアもあり、最終的に10のメディアが、「懇談」に切り替えられた会見に出席しなかった。

   「偽ニュース」というのは、先のフリン大統領補佐官の辞任につながった、駐米ロシア大使との接触のほか、選挙戦中もトランプ氏のスタッフがロシア側と頻繁に連絡を取り合っていた、などの報道を指す。

   フリン氏は、大統領スタッフに就任前の民間人の身分で「外交」に関わった(禁止事項)として、責任を取ったのだが、トランプ氏がFBIに、報道を否定させようとしたのを、FBIが拒否した(これもルール)ことまですっぱ抜かれ、大統領が、FBIの情報漏えいを非難する騒ぎにもなっていた。

   司会の夏目三久「どういうことなんですか?」

   龍崎孝(流通経済大学教授)「記者会の夕食会というのは、公式の姿とは別の大統領を見せられるというので、どちらにとっても貴重な機会。これを拒否するとは余程のことで、対決は深刻な状況にある。特に記者会見からの締め出しは、国民の知る権利を排除するものですから、あってはならないこと」

   さすがに大統領令はその後ストップしているが、不都合なことを書かれるとその都度、ツイッターで反論するのは続いている。そのうち「150文字大統領」と書かれるだろう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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