放送の途中にニュース速報が入ってきた。マレーシア警察は金正男殺害に関連して、クアラルンプール市内に住むマレーシア人の30代の男を逮捕し、自宅アパートから化学物質と手袋、靴などを押収したという。物的証拠となるものが公表されたのは初めてだ。司会の小倉智昭は「この化学物質が金正男氏の体に残っている毒物と一致したら確定的になりますね」と伝えた。
「北朝鮮スパイの愛人」出入国情報を連絡
北朝鮮の暗殺グループは金正男氏の行動を細かく把握していたよいうだ。金正男氏がマレーシアに入国したのが今月(2017年)6日で、この日の前後に北朝鮮の男4人や実行犯の女2人が相次いで入国していた。そして、マカオに出国する13日を殺害日と決め、その前日に空港でリハーサルを行っており、出発便まで把握していた。
どうやって行動予定をつかんでいたのか。笠井信輔ニュースデスクは「マカオに住んでいる金正男氏の愛人が北朝鮮のスパイで、スケジュール情報を提供していたという話も出ています」という。
また脱北したハン・アルム元北朝鮮女性工作員は「瞬間的に相手を動けなくするために、毒物を鼻から入れる常套手段。一般の女性では考えられない素早さで、実行犯の女は相当な訓練を受けていると思います」と話している。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト